|
ICNB =========================== ・ 国 : [くに] 【名詞】 1. country ・ 国際 : [こくさい] 【名詞】 1. international ・ 際 : [さい] 1. (n-adv,n) on the occasion of 2. circumstances ・ 細菌 : [さいきん] 【名詞】1. bacillus 2. bacteria, bacterium 3. germ, virus ・ 命 : [めい, いのち] 【名詞】 1. command 2. decree 3. life 4. destiny ・ 命名 : [めいめい] 1. (n,vs) naming 2. christening ・ 名 : [な] 【名詞】 1. name 2. reputation ・ 規約 : [きやく] 【名詞】 1. agreement 2. rules 3. code 4. protocol 5. convention ・ 約 : [やく] 1. (adv,n) approximately 2. about 3. some
国際細菌命名規約(こくさいさいきんめいめいきやく International Code of Nomenclature of Bacteria)とは、国際原核生物分類命名委員会(International Committee on Systematics of Prokaryotes, ICSP、旧 国際細菌分類命名委員会〔以前は国際細菌分類命名委員会 (International Committee on Systematic Bacteriology, ICSB) と呼ばれていた。また、規約自体も次の版では国際原核生物命名規約 (International Code of Nomenclature of Prokaryotes) となる予定である〕)による、原核生物の学名を決める際の唯一の国際的な規範である。同様の任にある国際藻類・菌類・植物命名規約、国際動物命名規約とあわせて、生物の学名の基準となっている。現在の最新版は1990年改訂版。本規約が定めるのはあくまで学名の適切な用法であり、分類学的判断には一切関与しない。 この規約はすべての細菌と古細菌の種から綱までの学名に適用される。門以上の命名については規定しない。その他の微生物の命名について、菌類と藻類には国際藻類・菌類・植物命名規約が、原生動物には国際動物命名規約が適用される。ウイルスについては、将来ウイルス命名規約が制定されればそれに従う。 この規約では、種の名は属名+単一の種形容語の2語組合せである。すべてのタクソンの学名はラテン語として扱われる。属名は主格名詞、種形容語は属格名詞、形容詞、分詞などの属名を形容できるラテン語(あるいはラテン語化した外来語)でなければならず、動物や植物のように主格名詞を種形容語に使う事はできない。学名の表示は、本文の他の部分と区別できるように異なった字体(例えばイタリック体)にすることが望ましい。 ==制定と改訂の沿革== ;1930年:第1回国際微生物学会議(パリ) :この会議において命名分類委員会が結成され、本会議総会への勧告がなされ、総会において可決された。その主な内容は *細菌の命名に関する事項を国際微生物学会の常置計画の一つとする。 *国際微生物学命名委員会を設立し、細菌命名に関する事項を扱う唯一の委員会とする。 *本勧告の討議内容を国際植物会議(1930年、イギリスのケンブリッジ)に付託し、理解と協力を求める。 *細菌命名の出発点としてLinnaeusのSpecies Plantarum (1753) の採用を勧告する。 *微生物株保存機関 (culture collections) を発展、充実させなければならない。 ;1936年:第2回国際微生物学会議(ロンドン) ;1939年:第3回国際微生物学会議(ニューヨーク) :本会議は規約試案をまとめて公表するよう指示したが、会議開催中に起こった第二次世界大戦がそれを困難にした。 ;1947年:第4回国際微生物学会議(コペンハーゲン) :第3回会議によって承認された細菌命名規約案は、本会議の資料用に印刷された。 ;1950年:第5回国際微生物学会議(リオ・デ・ジャネイロ) ;1953年:第6回国際微生物学会議(ローマ) :規約の名称を「国際細菌ウイルス命名規約」に決定し、最終的に承認された規約の編集、注解の作成、出版が指示された。 ;1958年:第7回国際微生物学会議(ストックホルム) ;1962年:第8回国際微生物学会議(モントリオール) ;1966年:第9回国際微生物学会議(モスクワ) :国際細菌命名委員会ウイルス小委員会に代表されるウイルス学者が、ウイルス独自の命名規則を準備する決定をした結果、国際ウイルス命名委員会が結成され、ウイルスは本規約から外れることとなった。 ;1968年:レスター (Leicester) 会議 :規約の全面改定と無用な学名を除去する方法を検討するために、特別会議が開かれた。この時、現在用いられている学名を全部収録した学名承認リストを作り、それ以前の名を無効とする事によってホモニムを避けるための文献調査の出発点とする構想が討議された。 ;1970年:第10回国際微生物学会議(メキシコシティ) :国際細菌命名委員会は、その定款を承認し、名称を国際細菌分類命名委員会 (International Committee on Systematic Bacteriology, ICSB) に変更した。 ;1973年:第1回国際細菌学会議(エルサレム) :国際細菌命名規約の旧版が承認され、単行書として出版されることとなった。 ;1978年:第12回国際微生物学会議(ミュンヘン) ;1980年1月1日 :細菌学名承認リスト (Approved Lists of Bacterial Names) が発効し、これがすべての細菌学名の出発点となった。これ以前に発表され、これらのリストに収載されなかった名はすべて無効となった。 ;1982年:第13回国際微生物学会議(ボストン) ;1986年:第14回国際微生物学会議(マンチェスター) ;1990年:第15回国際微生物学会議(大阪) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国際細菌命名規約」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|