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『国際諜報局』(こくさいちょうほうきょく、''The Ipcress File'')は、1965年のイギリスのアクション映画。 == 概要 == ストーリーはレン・デイトンが1961年に発表した小説『イプクレス・ファイル』が原作。イアン・フレミングの原作による派手なプレイボーイ・スパイのジェームズ・ボンドが小説で人気を集め、映画化も持ち上がっていた時期に、そのアンチテーゼとして執筆された。「労働者階級の横着なサラリーマンスパイ」が、冷戦下の東西対立を背景に、敵の見えない錯綜した謀略に巻き込まれてゆくスパイ・サスペンスで、洗脳をストーリーに取り入れた点でもユニークな作品である。 ジェームズ・ボンドを皮肉ったような晦渋かつ韜晦だらけの原作であったが、ボンド映画のプロデューサーの一人でもあるハリー・サルツマンに気に入られ、音楽まで初期ボンド映画の担当でもあったジョン・バリーを起用して映画化されることになった。 原作を巧みにダイジェストしたシリアスな脚本と、シドニー・フューリーの硬質な演出〔若手監督のフューリーを起用したのはプロデューサーのサルツマンだったが、いざ撮影が始まるとサルツマンはフューリーの演出についていちいち執拗な注文を付け、余りの煩さに耐えられなくなったフューリーが自ら監督解任を要望すると、サルツマンが慌てて引き留めに回るような事態も見られたという。当然だがフューリーはパーマー三部作をこの一作目だけで降りた。〕、オットー・ヘラーの撮影による強いコントラスト・色彩を活かした映像(赤色が巧みにモチーフとして使われている)、そして主人公ハリー・パーマー役のマイケル・ケインの、半ば飄々としつつもハードボイルドな演技が相乗して個性的なスパイアクション映画となり、1965年の英国アカデミー賞で作品・撮影等計3部門を受賞するなど、高く評価された。1999年の英国映画協会(BFI)による20世紀のイギリス映画トップ100では59位にランクされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国際諜報局」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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