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国民ソケット(こくみんソケット)は、パナソニック エコソリューションズ社から販売されているソケットである。白熱電球、電球形蛍光灯、LED電球の3種類の電球に対応する〔パナソニック(2012)〕。 == 発売経緯 == 昭和初期の一般家庭では、壁埋込み式のコンセントが一般的でなく、頭上の電灯笠からト型クラスターなどで電気を分岐させて、電化製品につないでいる家庭が多かった〔松下電工(1978) 16-17ページ〕。ト型クラスターには電球の差し込み口が主灯と副灯の2つしかついておらず、電化製品をつける際は電球を取り外さねばならなかった。また、当時は電気のスイッチとして「3段・4段点滅器」を使用しており、これを用いた電気の切り替え操作は煩雑であった〔松下電工(1968) 55ページ〕。 そのような中、「すぐれた配線器具の開発と大量生産」〔松下電工(1968) 54ページより引用〕を創業当初より目標に掲げてきた松下電気器具製作所〔1918年、松下電気器具製作所として創業。1935年松下電器産業に社名変更。2008年パナソニックに社名変更。〕の第3事業部から、1935年(昭和10年)7月に「国民ソケット」が発売される。この「国民ソケット」は、のちに「1号国民ソケット」とよばれ、主灯と豆球の副灯をひもを引くことで点滅させることができ〔小学館 432ページ〕、さらに電化製品用の差し込み口が付いているものである〔清水 86ページ〕。国民ソケットは電気の需要家らに大変重宝され、デザインの面においても当時としては斬新だったため、いままでにはない売れ行きであった〔〔足代 35ページ〕。当時の一般規格では5000回の使用に耐えうることを求められていたが、国民ソケットは数万回の使用に耐えうるものだった〔。 第3事業部は同年10月に主灯と副灯だけの「2号国民ソケット」を発売し〔松下電工(1978) 17ページ〕、こちらは1号国民ソケットよりも安価であったために1号以上の売れ行きをみせた〔松下電工(1968) 55-56ページ〕。同年12月、配線器具を取り扱っていた松下電気器具製作所第3事業部を母体として松下電器株式会社が設立される〔松下電工(1968) 59ページ〕〔松下電工(1978) 18ページ〕。国民ソケットも松下電器が引き継ぎ、1938年(昭和13年)5月には主灯のみの3号国民ソケットが発売される〔〔松下電工(1968) 56ページ〕。 1号・2号国民ソケットは1938年3月に帝国発明協会からの有功賞を得、国民ソケットは松下電器の当時の主力商品となった。3号国民ソケットは、戦時中の電気節約に一役買うこととなる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国民ソケット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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