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松竹ロビンス(しょうちくロビンス、''Shochiku Robins'')は、からまで17年間活動した日本のプロ野球球団で、セントラル・リーグ加盟球団の一つであった。 に旧・大洋ホエールズと対等合併し、大洋松竹ロビンスとなった。しかし、その翌年に合併時の親会社であった松竹が球団経営から撤退したため、実質的には大洋ホエールズに吸収合併された形になり、それ以降は現在に至るまで消滅球団の扱いを受けている。 == 球団の歴史 == === 戦前 === 始祖は1936年2月15日に結成された大東京軍(だいとうきょうぐん)。親会社は新愛知新聞社(現・中日新聞社)傘下の國民新聞社。新愛知主筆の田中斉が名古屋軍とともに独自で「大日本野球連盟」というプロリーグ結成を企画したもので、会社名は、株式会社大日本野球連盟・東京協会となったが、独自のリーグ構想は頓挫し、正力松太郎により構想された日本職業野球連盟へ名古屋軍とともに加盟した。球団の会長には元警視総監の宮田光雄が就任し、宮田の指名で元國民新聞記者の鈴木龍二が球団常務(代表)となった〔鈴木の回顧録によると、東京巨人軍が財界、東京セネタースが政界(貴族院)をバックとしたため、國民新聞が「うちは官界をバックにする」という意向で宮田を選んだという。〕。戦後も長くプロ野球界の要職を務めた鈴木がプロ野球と関わりを持ったのは、これがきっかけであった。 資金難で経営が苦しく同年中に小西得郎の仲介で共同印刷専務の大橋松雄の手に渡った〔小西得郎『したいざんまい』実業之日本社、1957年、P130-145〕。しかし大橋は財閥の息子で、印刷業以外に金を使うことに父親の目がうるさくなり、妻同志が姉妹だった大阪市で繊維商社の田村駒商店(1943年に田村駒に改称)を経営する田村駒治郎を経営に参加させた〔。大橋は「大東京軍という名前では経営が成り立たないと、スポンサーとのタイアップを思い付き〔、1937年8月に「ライオン歯磨本舗」の名前で営業をおこなっていた小林商店(現・ライオン)をスポンサーに迎えチーム名はライオン軍となった。大橋は「大東京軍のスポンサー候補には積極的に新聞広告を入れている会社がいい」として、ライオン歯磨本舗以外に味の素・わかもと製薬・近江兄弟社を挙げていた。しかし「ユニフォームに『LION』と入れるだけでいい」と要求したライオン歯磨本舗以外は「ユニフォームに自社製品の名前を入れてほしい」と要求してきたため、スポンサーをライオン歯磨本舗に決めたという〔綱島理友『プロ野球ユニフォーム物語』ベースボール・マガジン社、2005年、P130。〕〔。 大橋が親がかりでもあり、親の手前積極的に動けない、田村の方が自由に金が使えるということもあって、同年秋季シーズン終了後に田村に譲渡しチームを大阪に移した〔。 田村は田村駒の地元・関西の人気球団である大阪タイガースの向こうを張る意味でこの「ライオン軍」のチーム名を気に入っていたが、1940年シーズン途中、球団名を日本語化する決定が理事会でなされ、改称を迫られる。ライオン軍はスポンサーの小林商店からかなりの資金援助を受けており(当時の選手の年俸の半分が小林商店からの資金援助で賄われた)、チーム名改称はスポンサー降板に繋がるため球団経営に支障をきたすおそれがあった。各球団がシーズン途中ながら球団名を変更する中、ライオン軍は「ライオンは日本語である」と主張して名称を変えずに1940年のシーズンを終えた。結局、翌1941年より朝日軍(あさひぐん)に改称〔『プロ野球ユニフォーム物語』によると、これも後年の「太陽ロビンス」同様、太陽レーヨンが由来であるという。〕。小林商店とのスポンサー契約は終了となった(戦後、西鉄ライオンズが誕生したが、前述の「ライオン軍」とは直接関係はなく、ライオンも経営に関わっておらず、球団歌を贈呈した。ライオンズの興りは該当項参照)。鈴木龍二は1941年のシーズン中に、連盟の理事長に就任したため、朝日軍を退いている。 田村がチームを引き受けてからはファンも増えて経営状態も以前よりはよくなったが、「それでも相当の持ちだしであった」と田村駒の社史には記されている〔『繊維専門商社は生きる 田村駒九十年史』(田村駒、1984年)P160〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「松竹ロビンス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Shochiku Robins 」があります。 スポンサード リンク
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