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國華 ( リダイレクト:国華 ) : ウィキペディア日本語版 | 国華[こっか]
国華(こっか)は、1889年(明治22年)に創刊された日本・東洋古美術研究誌である。朝日新聞社出版で、現在も発行を継続している雑誌としては、日本で最も古い。 == 概要 ==
=== 発刊 === 岡倉天心、高橋健三の二人が中心となって創刊。雑誌名の由来は、無署名だが文体や内容から天心が執筆したと考えられる創刊の辞の一節、「夫れ美術は国の精華なり」から取られている。『国華』創刊当時、すでに『大日本美術新報』『絵画叢誌』などの美術雑誌が出版されていた。ところが、『国華』は採算を度外視して、1冊1円という高価な雑誌だった(当時は小学校教員の月給が5円の時代であり、通常の雑誌は10銭程度だった)〔『岡倉天心物語』 新井恵美子、神奈川新聞、2004〕。口絵は特漉紙に一流の木版職人を起用した精巧なもので、コロタイプは写真印刷術の第一人者・小川一真起用していた。社会的には高い評価を受けたが、発刊早々に資金面で行き詰まった。そこで天心は、1891年(明治24年)朝日新聞の創業者・村山龍平と上野理一の援助を受けて出資権と債権を二人に譲り渡し、示談の上で退社した。両氏は東洋古美術への造詣深く、その関係で高橋とも懇意になっていた。二人は「金は出すが、口は出さぬ」という不文律を固く守り、『国華』の経営を盛り立て続けた。1905年(明治38年)からは経営に必要な資金を全額負担、上野の没後は村山家が単独で援助したが、1939年(昭和14年)からは朝日新聞が経営を引き継ぎ現在に至っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国華」の詳細全文を読む
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