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土ワイ : ミニ英和和英辞書
土ワイ[つち]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [つち]
 【名詞】 1. earth 2. soil 

土ワイ ( リダイレクト:土曜ワイド劇場 ) : ウィキペディア日本語版
土曜ワイド劇場[どようわいどげきじょう]

土曜ワイド劇場』(どようワイドげきじょう)は、テレビ朝日系列で、1977年7月2日から放送されている長時間ドラマ番組、いわゆる「2時間ドラマ」である。1996年4月からのロゴ変更時に、副題として“''Saturday Night at the Mysteries''”が追加された。字幕放送(一部系列局は再放送でも実施)。
原則第1・2・4・5週はテレビ朝日制作であり、原則第3週は朝日放送制作である。
2012年10月6日からの基本放送時間は、毎週土曜日の21:00 - 23:06(JST)。
== 概要 ==
1977年7月2日に『土曜映画劇場』の後番組として90分枠で開始され、長時間ドラマの先駆けとなった。現在ではドラマやスペシャル番組を2時間(あるいはそれ以上)連続で放送することが一般的になっているが、当時のテレビドラマは1時間が一般的であった。
当時、『土曜映画劇場』は放送できる作品が底をついて視聴率も低迷、新番組の企画を模索していたときにスティーヴン・スピルバーグ監督のアメリカのテレビ映画激突!』が、単発の長時間テレビドラマの可能性を示したことが企画の発端だったという。制作本数の減っていた日本映画界の人材を活用し、同一番組で複数の外部制作会社に競作させるという試みで『土曜ワイド劇場』はスタートした〔読売新聞芸能部『テレビ番組の40年』日本放送出版協会、1994年、pp.268-269。〕。
視聴者層は、F2層(35-49歳の女性)とF3層(50歳以上の女性)と呼ばれる主婦層が中心で〔取材・文 加藤英治「(新)平成ソフトビジネスの仕掛け人たち 不滅のニッポン・エンターテインメント 火曜サスペンス劇場&土曜ワイド劇場」『DIME』1996年5月9日号、pp.101-104〕、開始時のキャッチフレーズは「映画館に行けない主婦のためのお茶の間映画館」で〔読売新聞芸能部『テレビ番組の40年』日本放送出版協会、1994年、p.270。〕、映画ファンをお茶の間に引き留めようとした長時間ドラマだったという。旅情サスペンスが主流で旅ブームを先取りし、サスペンスものとしてはやさしい犯人当てが特徴である〔〔「土曜ワイドが10周年」『朝日新聞』1987年7月8日付け夕刊〕。
前後のミニ番組で変動はあるが、現在は毎週土曜日の21:00 - 23:06(JST)に放送されている。主にミステリーサスペンス、それにホラーの単発物が多く、シリアスな物からユーモラスな物まで幅広いラインナップを誇っている。
初回の作品は早坂暁作の『田舎刑事』で、主演には映画『男はつらいよ』シリーズで国民的な人気を得ており、早坂の親友だった渥美清がキャスティングされた。当時、渥美は年に2回の『男はつらいよ』以外の出演はほとんどなく、テレビドラマの出演は珍しかったため、これも話題になった。批評も好評で〔サスペンスジャンキー著『2時間ドラマ大事典』三一書房、1999年、pp.6-7〕、この年の芸術祭で優秀賞を受賞している。
初期は外国人原作ものが多く、シリーズものが少なく、山口百恵の『野菊の墓』など文芸ものや犯人の主役が作品をやるなど試行錯誤して〔〔サスペンスジャンキー著『2時間ドラマ大事典』三一書房、1999年、pp.200-201〕、当初視聴率的には苦戦していたが、1979年4月から現在の2時間枠に拡大して素人探偵によるサスペンスもの(事件の関係者が独自に推理を繰り広げて犯人を見つけ出す)に特化してから視聴率が上昇した〔。初期の代表作は天知茂主演の『江戸川乱歩の美女シリーズ』〔読売新聞芸能部『テレビ番組の40年』日本放送出版協会、1994年、p.271。〕。
1982年10月 - 1986年9月には月曜にも『月曜ワイド劇場』という枠が設けられていた〔これより前、1981年10月に映画番組として開始した『ゴールデンワイド劇場』(月曜20:02 - 21:48)も、1982年5月から2時間ドラマを平行放送する様になった。〕。その後1988年4月 - 1991年9月には火曜にも『火曜スーパーワイド』→『火曜ミステリー劇場』として20:00 - 21:48の枠で放送されていた。これもテレビ朝日制作を原則とし、年数本はABCからの制作となっていた。
この番組の好調を受けて、他局でも長時間ドラマが次々と制作され、1981年には2大サスペンスの一角・日本テレビで『火曜サスペンス劇場』がスタートし、さらに1982年にはTBS裏番組として『ザ・サスペンス』をスタートさせる〔。出遅れていたフジテレビ〔ただしフジテレビは単発長時間ドラマ枠が無い訳では無く、1980年には学園ドラマを主体とした90分ドラマ枠『土曜ナナハン学園危機一髪』、1981年には時代劇専門2時間ドラマ枠『時代劇スペシャル』、1983年には漫画原作作品やコメディを主体とした『月曜ドラマランド』を、それぞれ放送していた。〕でも1984年に『金曜女のドラマスペシャル』をスタートさせ、現在の『金曜プレミアム』まで単発番組を続けている。テレビ東京でも2001年1月に『女と愛とミステリー』がスタートした。1980年代前半は2時間ドラマが全盛で8本の枠が存在した〔。
しかし2000年代に入って、民放各キー局では、2005年11月に日本テレビの『火曜サスペンス劇場』が『DRAMA COMPLEX』→『火曜ドラマゴールド』に(2007年3月に2時間ドラマ枠撤退)、2006年4月にTBSの『月曜ミステリー劇場』が『月曜ゴールデン』に、同年10月にフジテレビの『金曜エンタテイメント』が『金曜プレステージ』(2014年10月から『赤と黒のゲキジョー』→『金曜プレミアム』)に、2009年4月にテレビ東京の『水曜ミステリー9』が『水曜シアター9』に(2010年3月に枠自体廃止したが2011年10月に復活)変更されるなどサスペンス作品枠から映画なども含めた多ジャンルの番組を放送する長時間枠に移行される傾向にあるが、テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』は現在もほぼ純粋なサスペンス作品枠となっている(但し2011年より『月曜ゴールデン』が再びほぼ純粋なサスペンス作品枠に移行。一方で『金曜プレミアム』はサスペンスドラマの比率が大幅に減少)。2012年で『土曜ワイド劇場』は35周年を迎えた。
当初はフィルム撮影によるテレビ映画だったが、1982年頃からVTR撮影の作品も制作されるようになり〔ABCの「混浴露天風呂連続殺人」は同年放送した第1作からVTR撮影。〕、その後徐々にフィルムからVTRに移行したが、「高橋英樹の船長シリーズ」など1990年半ばまでフィルム撮影を続けていた作品があった。2000年代後半からほとんどがハイビジョン制作であるが、この作品の場合、アナログ放送では13:9(→14:9→2010年7月より16:9レターボックス)のサイズで放送される。
番組初期から1980年代半ばまで、22:00から放送開始の裏番組対策として、22:00前後の20分間にはCMを入れず濡れ場やレイプシーンを入れていた〔読売新聞芸能部『テレビ番組の40年』日本放送出版協会、1994年〕〔サスペンスジャンキー著『2時間ドラマ大事典』三一書房、1999年、p.118〕、明石家さんまはこれを「10時跨ぎガール」と呼んでいた。。
サブタイトルを視聴率獲得のための武器としており、「全裸」「人妻」など扇情的なフレーズが盛り込まれた長いサブタイトルを新聞欄に載せたり〔〔〔サスペンスジャンキー著『2時間ドラマ大事典』三一書房、1999年、p.183〕、予告映像にも濡れ場や扇情的なシーンを入れていた。
数ある作品の中には、連続ドラマ化した作品(『家政婦は見た!』、『相棒』、『警視庁捜査ファイル さくら署の女たち』など)や、反対に連続ドラマから単発化(『赤かぶ検事奮戦記』、『法医学教室の事件ファイル』など)された作品も存在している。
ABC制作の作品の中には、事件解決後の人々の場面が視聴者の想像に任せると言う体裁となる作品もある。
2012年10月6日からは15分拡大され、21:00 - 23:06の放送へと変更した〔テレ朝 好調維持で10月改編は控えめ スポニチアネックス 2012年9月3日〕。ただ、前週の9月29日は編成上の都合はあるものの、21:00 - 23:06で放送されている。
2016年3月26日をもって、単独番組としての本枠は終了となり、同年4月2日から単発特別番組新枠『土曜プライム』が開始されたが、『土曜ワイド劇場』はその一企画に降格となり〔テレビ朝日系列では、『日曜エンタ』の一企画扱いに降格した『日曜洋画劇場』と同様の対応となる。〕、それ以外のドラマやバラエティーも放送する。なお、新枠でも本枠で見られた月1回の朝日放送制作による放送回が維持される(ただし、当該週に『土曜ワイド劇場』のみをやるかどうかは未定)〔テレビ朝日:「土曜ワイド劇場」をリニューアル 総合エンタメ枠「土曜プライム」に変更 まんたんWEB 2016年3月2日発行、同日閲覧。〕〔テレ朝「土曜ワイド」枠でバラエティー デイリースポーツ 2016年3月2日発行、同日閲覧。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「土曜ワイド劇場」の詳細全文を読む




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