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土人形(つちにんぎょう)は日本古来の伝統工芸品の人形で、低火力の素焼きに胡粉をかけて泥絵具で彩色をした人形であり、素朴な味わいが多くの人々に愛されている。京都の「伏見人形」、福岡の博多人形が代表的な土人形である。他に郷土人形として、各地にも存在した。 ==伏見人形== *稲荷山の土に物を利する霊験があるとされ乞うて持ち帰る風習があり、伏見稲荷周辺の住民がその土を丸めて粒に作り店に出して売るようになった。これを粒粒(つぼつぼ)と言った。何時の頃からか中をからに盆の様にした物を田豊(でんぽう)と称し次第に器皿の形となり土鈴をはじめ、牛・馬・鳥の姿をした土産物に変化して子供の玩具として喜ばれた。これらの土産物は人物や動物からさまざまに精巧な人形となって世に珍重されるようになった〔「稲荷の信仰」昭和26年11月23日伏見稲荷大社発行P41、P42〕。深草の西部に瓦焼きがあるが、江戸時代に入り経済生活の安定や稲荷社信仰の発達から、稲荷社参詣の土産品の量産が必要とされ、瓦焼の手法である”型”の使用が始まった。 *伏見人形は別名、稲荷人形、深草人形、伏見焼、深草焼、稲荷焼ともいわれ、日本各地の土人形・郷土玩具の原型となった。〔伏見人形発祥地に対する私見,「郷土玩具研究」1((1968) 広田長三郎, 郷玩サロン〕 *伏見稲荷の南に当り良土を産する深草の地で、土師器の流れを伝え、建保2年(1214)の「東北院職人歌合」にも詠まれたように”かわらけ”が造られていた。室町時代に入るとともに、それに加えて火鉢、小壷などの日用品や茶器なども併せ作られるようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「土人形」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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