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国鉄400形蒸気機関車(こくてつ400がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である内閣鉄道局がイギリスから輸入したタンク式蒸気機関車である。2-4-2 (1B1) の車軸配置を持つ中型の機関車であり、大きさや性能が手ごろで使いやすかったことから、国鉄では国産も含めて複数メーカーから改良型を大量に導入し、私鉄などにおいても同系車が数多く導入され、国鉄からの払下げ車も長く使用された。 本項においては、鉄道作業局においてA8形と称された500形、600形、700形、その前駆となる400形、私鉄向けに製造され国有化により国鉄に編入された280形、450形、480形、490形、800形、850形、870形および同系の私鉄機、ならびに本系列の変型である100形、220形についても合わせて記述する。 広義の同系車である鉄道作業局でA10形と称された準同形である国産の230形系列ならびにA9形と称された860形については、別項で記述する。 == 400形 == === 概要 === 400形は、従来使用されてきた2-4-0 (1B) 形タンク機関車が、鉄道輸送量の増大によって能力不足が目立ってきたことから、より大型の機関車として1886年(明治19年)にイギリスのナスミス・ウィルソン社 (Nasmyth, Wilson & Co. Ltd., Bridgewater Foundry) に発注されたものである。これに先立って、1882年(明治15年)4-4-0 (2B) 形タンク機関車(後の5490形)がベイヤー・ピーコック社から輸入されていたが成績が良くなく、先輪のない0-4-2 (B1) 形テンダ機関車(後の5000形)の第1動輪の摩耗が激しかったことから、2-4-2 (1B1) の軸配置が採用されたものと考えられている。 先輪と従輪には、ロンドン北西鉄道の機械主任技師であったF・W・ウェッブ (F. W. Webb) が1882年に考案したラジアル軸箱が採用されている。この軸箱は、左右の車輪を独立させて両輪の間を復元用のコイルバネでつなぎ、軸箱ガイドの内部を摺動させることによって車輪に横動を許し、曲線通過を容易にさせるもので、本形式では25mmの横動が与えられていた。 また、弁装置は当時の主流であったスチーブンソン式ではなく、より機構が簡便で動作も正確なジョイ式が採用されている。 先輪は、シリンダの後部、動輪の前に配され、主連棒は第1動輪に接続される。運転室は、比較的大型のものが備えられ、側水槽、背部炭庫・水槽と一体の意匠となっている。砂箱は側水槽前部のランボード(歩み板)上に設置されており、そこから弁装置とシリンダ上部の弁室までを覆うカバーが設けられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄400形蒸気機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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