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(n) (1) earthenware =========================== ・ 土 : [つち] 【名詞】 1. earth 2. soil ・ 土器 : [どき] (n) (1) earthenware ・ 器 : [うつわ] 【名詞】 1. (1) bowl 2. vessel 3. container 4. (2) ability 5. capacity 6. calibre 7. caliber
土器(どき)は、土を練り固めて成形し、焼き固めることで仕上げた器である。 == 概要 == 「土器」とは、一般に胎土が露出した状態のいわゆる「素焼き(すやき)」の状態の器であって、磁器のように化学変化を起こしてガラス化していないため粘土の不透明な状態がそのまま残っているものを称している。 広義には陶磁器も「土器」に含むことが出来るが、一般には粘土を窯を使わず、野焼きの状態で700–900℃の温度で焼いた器のことを指し、区別することが多い。この場合、野焼きを行う穴を「焼成坑」と呼ぶ。また、古墳時代より製作が始まった日本の須恵器のように窯で焼成したものであっても胎土として使用された本来の粘土の性質が露出しているために、陶器とみなしえないものも土器に含まれる。この場合、須恵器は陶質土器として位置づけられている(朝鮮半島でも陶質土器の表現を用いる)。土器の器壁の内部には、気孔が多く残っているため、透水性が著しく、陶磁器と比べて比重が軽く、胎土の密度が小さい。したがって、脆くて壊れやすい。 中国江西省の洞窟遺跡で世界最古と思われる2万年前の土器が見つかっており、北海道の大正遺跡群の調査によって土器が最初に料理に使われたのは1万4000年前であるとされている〔土器の煮炊き跡、世界最古=1万4000年前、北海道の縄文式―日欧チーム 時事通信(2013年4月11日)〕。 土器の出現はオーストラリアの考古学者ヴィア・ゴードン・チャイルドによれば「人類が物質の化学的変化を利用した最初のできごと」であり、物理的に石材を打ちかいてつくった石器とはまた異なる人類史的意義を有している。 ことに日本にあっては、それが煮炊きのために用いられたところから小動物の狩猟に依存していた生活や自然の恵み(植物の実・根、貝・鳥獣・魚)に依存する食料採集生活ではあまり土器が使われなかった。彼らの中で比較的定住する傾向を持つ集団が土器を使った。 土器を使用することによって加熱によるアク抜きや煮沸、煮炊きが可能となった。 (日本では)ドングリ・クリなどの堅果(木の実)、貝類を含めた魚介類、山菜、根菜など多種多様な動植物が食糧として活用される契機となって定住化がすすみ、各地で竪穴住居より構成される縄文集落が形成された。生業として採集や漁労が採り入れられ、沿岸部では、土器を用いた塩づくりも広くおこなわれて広汎な交易がおこなわれるようになった。 土器は現在でも世界各地で実用民具や土産物として製造されている。日本でも素焼き鉢やテラコッタなど、園芸用品として利用されている〔金田初代 監修『大判 これだけは知っておきたい 園芸の基礎知識』西東社、2013年、p.20〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「土器」の詳細全文を読む
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