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土塔(どとう)は、大阪府堺市中区土塔町にある、大野寺に築かれた土製の塔。大野寺土塔(おおのでらどとう)とも呼ばれている。国の史跡に指定されている。 == 概要 == 『行基年譜』(鎌倉時代に成立した行基の伝記)によれば、727年(神亀4年)行基によって大野寺が創建され、その際に土塔も築かれたとされている。大野寺は行基建立四十九院の一に数えられている。周辺からは土塔築造当時に葺かれていたとみられる文字瓦が多数出土し、瓦の寄進者とみられる人名が箆で刻まれている。文字瓦のうちに神亀4年銘を有するものがあり〔梶原義実「古代寺院と行基集団 - 和泉地域における奈良時代寺院の動向と「行基四十九院」- 」『名古屋大学文学部研究論集 史学』、56号、2010(オンラインでも閲覧可能 )〕、土塔は行基在世中から遅くても8世紀後半に築造されたと考えられている。大野寺は室町時代に一時中絶したが、江戸時代になって土塔の前に再興された〔伊丹市文化財保存協会『絲海』第34号「行基の遺産「土塔」をご存知ですか?」 〕。 遺跡は、一辺53.1メートル(180尺)高さ9.0メートル(27尺)に及ぶ、階段ピラミッドのような形状で、東西南北の正方位に位置し、13重の塔であったと推定されている。形態に類似性が認められる日本国内の遺址として、奈良市高畑町の「頭塔」がある。 堺市では、土塔とその周辺を公園として整備するための工事と発掘調査を実施、その成果を元に復元工事が実施され、2009年(平成21年)に完成している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「土塔」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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