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土竜山事件(どりゅうざんじけん)は、1934年(昭和9年)3月、満州国の三江省依蘭県土竜山(現在の中華人民共和国黒竜江省樺南県土竜山鎮)にて発生した農民武装蜂起事件である。依蘭事件(事変)、または謝東文事件とも呼ばれる。 == 背景 == 土竜山一帯は、依蘭・樺川・勃利三県の境界にあり、土地は肥沃で、農耕に適した地域であった。1934年1月、関東軍はこの一帯に日本人武装移民を入植させるため、依蘭、樺川、勃利各県を初めとする6県で、可耕地の大規模な強制買収を始めた。買上価格は、熟地と荒地とを分けずに、一律1ヘクタール当たり1元とした。当時依蘭県の土地時価は、熟地で121元から60元、荒地で60元から40元であった〔植民地文化学会、中国東北淪陥14年史総編室「日中共同研究『満州国』とは何だったのか」小学館(2008年)243ページ〕。強制買収に抗して地券を出し渋る農民に対しては、農家の壁を銃床で叩き割るなどしてまで、これを探したという。また関東軍は、治安維持を理由に農民が自衛のため所持していた銃器類を没収した。当時北部満州地区で、警備網も手薄であり、自衛のために銃器類は必要であった。このように農民たちにとっては生命と財産の保障が失われると感じられたのである〔筒井五郎「鉄道自警村―私説・満州移民史」日本図書刊行会(1997年)180ページ〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「土竜山事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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