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土蜘蛛(つちぐも)は、本来は、上古に天皇に恭順しなかった土豪たちである。日本各地に記録され、単一の勢力の名ではない。蜘蛛とも無関係である。 しかし後代には、蜘蛛の妖怪とみなされるようになった。別名「八握脛・八束脛(やつかはぎ)」「大蜘蛛(おおぐも)」。八束脛はすねが長いという意味〔三省堂 大辞林 〕。 なお、この名で呼ばれる蜘蛛は実在しない。海外の熱帯地方に生息する大型の地表徘徊性蜘蛛のグループオオツチグモ科は、これらに因んで和名が付けられているが命名は後年近代に入ってからであり、直接的にはやはり無関係である。 == 史料に見える土蜘蛛 == 古代日本における、天皇への恭順を表明しない土着の豪傑などに対する蔑称。『古事記』『日本書紀』に「土蜘蛛」または「都知久母(つちぐも)」の名が見られ、陸奥、越後、常陸、摂津、豊後、肥前など、各国の風土記などでも頻繁に用いられている。 また一説では、神話の時代から朝廷へ戦いを仕掛けたものを朝廷は鬼や土蜘蛛と呼び、朝廷から軽蔑されると共に、朝廷から恐れられていた。ツチグモの語は、「土隠(つちごもり)」からきたとされ〔奈良国立文化財研究所 佐原眞 『体系 日本の歴史 1 日本人の誕生』 小学館、1987年、178頁。ISBN 4-09-622001-9。〕、すなわち、穴に籠る様子から付けられたものであり、明確には虫の蜘蛛ではない(国語学の観点からは体形とは無縁である)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「土蜘蛛」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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