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地球球体説 : ミニ英和和英辞書
地球球体説[ちきゅうきゅうたいせつ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ち]
  1. (n,n-suf) earth 
地球 : [ちきゅう]
  1. (n,adj-no) the earth 
: [たま, きゅう]
 【名詞】 1. globe 2. sphere 3. ball
: [せつ]
  1. (n,n-suf) theory 

地球球体説 : ウィキペディア日本語版
地球球体説[ちきゅうきゅうたいせつ]

地球球体説(ちきゅうきゅうたいせつ、)とは、大地)は球体である、とする説、考え方のことである。大地球体説(だいちきゅうたいせつ)とも。
== 概説 ==
大地球体説(地球球体説)とは、我々の足元にある大地)〔英語でEarthは「地」「大地」「土」といった意味。ラテン語のterraに相当。とりあえず形状は明示していない用語・概念。日本語で「地球」と言ってしまうとすでに「球」という概念が入ってしまっており、結論を先取りしてしまっている。英語でglobeと言うとかなり球体を意識した「地」、地球、となる。〕は球体である、とする説である。その起源は紀元前6世紀頃の古代ギリシア哲学に遡るが、紀元前3世紀にヘレニズム天文学によって自然学的に所与の事として確立されるまでは哲学的考察の対象であり続けた。このヘレニズムのパラダイムが古代末期から中世にかけて旧世界全体に徐々に取り入れられていった〔Continuation into Roman and medieval thought: Reinhard Krüger: "Materialien und Dokumente zur mittelalterlichen Erdkugeltheorie von der Spätantike bis zur Kolumbusfahrt (1492) "〕〔Direct adoption of the Greek concept by Islam: Ragep, F. Jamil: "Astronomy", in: Krämer, Gudrun (ed.) et al.: ''Encyclopaedia of Islam'', THREE, Brill 2010, without page numbers〕〔Direct adoption by India: D. Pingree: "History of Mathematical Astronomy in India", ''Dictionary of Scientific Biography'', Vol. 15 (1978), pp. 533−633 (554f.); Glick, Thomas F., Livesey, Steven John, Wallis, Faith (eds.): "Medieval Science, Technology, and Medicine: An Encyclopedia", Routledge, New York 2005, ISBN 0-415-96930-1, p. 463〕〔Adoption by China via European science: Jean-Claude Martzloff, “Space and Time in Chinese Texts of Astronomy and of Mathematical Astronomy in the Seventeenth and Eighteenth Centuries”, ''Chinese Science'' 11 (1993-94): 66–92 (69) and Christopher Cullen, "A Chinese Eratosthenes of the Flat Earth: A Study of a Fragment of Cosmology in Huai Nan tzu 淮 南 子", ''Bulletin of the School of Oriental and African Studies'', Vol. 39, No. 1 (1976), pp. 106–127 (107)〕。大地が丸いことの実際的な証明はフェルディナンド・マゼランフアン・セバスティアン・エルカーノ世界一周旅行(1519年−1521年)によってなされた〔Pigafetta, Antonio (1906). Magellan's Voyage around the World. Arthur A. Clark. 〕。
歴史的にみると、地球球体説に取って代わられるまでは、地球平面説が主流であった。古代のメソポタミア神話では、世界は平らな円盤状で大洋に浮いており、球状の空に包まれているように描かれており、こういった世界観が、アナクシマンドロスミレトスのヘカタイオスによる初期の世界地図の前提となっていた。地球の形状に関するその他の考察としては、アヴェスター古代ペルシアの著作物で言及されている七層から成るジッグラトあるいは世界山リグ・ヴェーダで言及されている車輪、お椀、あるいは四角い平面といったものがある〔Menon, CPS. ''Early Astronomy and Cosmology.'' Whitegishm MT, USA: Kessinger Publishing. p. 68. 〕。
地球の形状は18世紀により精確に回転楕円体扁球)として理解された(モーペルテュイ)。19世紀初期には、地球楕円体扁平率が概ね1/300程度と決定された(ドランブルエベレスト)。アメリカ国防総省世界測地系により1960年以降決定されている現代の扁平率の値は1/298.25近くになっている〔See figure of the Earth and Earth radius for details. Recent measurements from satellites suggest that the Earth is, in fact, slightly pear-shaped. Hugh Thurston, ''Early Astronomy'', (New York: Springer-Verlag), p. 119. ISBN 0-387-94107-X.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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