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阪田流向かい飛車(さかたりゅうむかいひしゃ)は、将棋の戦法のひとつ。相居飛車模様から後手が変化する力戦振り飛車。よく阪田三吉が創始者だと誤解されているが、元となる定跡は江戸時代からあった〔1862年3月15日の渡瀬荘次郎対小林東四郎戦を参照(結果は渡瀬勝ち)。〕〔阪田が指した第1号局は。1919年5月11日の木見金治郎の七段昇段披露会席上で、土居市太郎を相手に指した(東西両雄棋戦)ものである(結果は阪田勝ち)。〕。 ==概要== ▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金▲2五歩という相居飛車模様から、△3三角▲同角成△同金として後手が向かい飛車に振る。急戦策と持久戦策があり、いずれもさばきよりも抑え込むことが中心で居飛車党でも使いこなしやすい戦法である。筋違い角を組み合わせる〔『パワーアップ戦法塾』を参照。〕など、先手の飛車先を逆襲する狙いは単純明快ながら破壊力があり、相手にする方も甘く見ていると一気に潰される展開になる。しかし、このような急戦策は上級者には通用しないことが多い〔『阪田流向かい飛車戦法』を参照。〕。誤解が多いが、有名な南禅寺の決戦(先手木村義雄 後手阪田三吉)でも、阪田は向かい飛車を用いたが阪田流ではない(結果は木村勝ち)。ちなみに、この戦いで後手の阪田は二手目で端の9四の歩を突いて、日本中を驚かせた。 後に小林健二や木屋太二によって改良された。その後、やや下火になるも、現代では流行している一手損角換わりと序盤の出だしが共通していることもあり、特に先手の趣向で序盤で▲7八金△9四歩の交換が入った場合、これらが後手が飛車を振る際にポイントになる手なので、後手が阪田流にすることも多く、佐藤康光、渡辺明、山崎隆之、土佐浩司〔2015.8.19王位戦予選など〕らが採用している。しかし、前述の通り、急戦策は成立しづらい為、前線に出た金で模様を良くし、持久戦を志向する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阪田流向かい飛車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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