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型式学的研究法(typological method)とは、考古学における研究法のひとつであり、考古資料とくに遺物の形態・材料・技法・装飾などの諸特徴によって分類された型式(type)を、年代的な変遷をたどり、地域的な相互比較をおこなって、その遺物(型式)の時間的ないし分布上の位置関係、さらに型式相互の関係性を明らかにしていく研究の方法であり、単に型式学(typology)ともいわれる〔大塚・戸沢(1996)p.96〕。この方法は、19世紀後半にスウェーデンの考古学者O.モンテリウス(1843年-1921年)らによって、北欧の青銅器文化の研究などをもとに提唱されたのち、急速に世界的に普及していったが、これについて、スウェーデンの考古学者オーベリ(N.Åberg)は、「先史考古学は、この研究法の確立によってはじめて科学になった」との評価をくだしている〔〔田中「型式学の問題」(1988)p.14。原出典はN.Åberg(1929)Bd.13〕。 == 概要 == 発掘調査などによって生ずる遺物や遺構、遺跡を主要な研究対象とする考古学においては、考古資料(遺物、遺構および遺跡)を分類し、それらに時間的・空間的に正確な秩序をあたえることが研究の基本的な手立てとなる〔〔田中「型式学の問題」(1988)pp.14-26〕。検出される考古資料は膨大な数量におよぶが、個々の資料には相互に同質的な部分と異質の要素があり、それをさぐりだし、検討を加えることによって、これらの人工物をつくり、それを残した人間活動のありようとその時間的・空間的な広がりを推しはかる必要がある〔。それゆえ、さまざまな人工物を時間的・空間的に位置づけ、その資料化をはかる型式学的研究法は、考古学における基本的な方法論のひとつとして重要である〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「型式学的研究法」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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