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執金剛神(しゅこんごうしん、しゅうこんごうしん、しつこんごうしん)は、金剛手、持金剛とも称される、仏教の護法善神である。金剛杵を執って仏法を守護するため、この名がある。 金剛杵は、仏の智慧が煩悩を打破する武器であることを象徴している。 金剛力士と同じだが、金剛力士は密迹・那羅延の2人の裸形姿であるのに対し、執金剛神は1人の武将姿として造形安置されるのが一般的である。また金剛力士(仁王)と起源を同一とする考え方もある。 インドではヴァジュラパーニ()と呼ばれ、造形的には半裸形で表現されている。中国・日本では、忿怒相で身体を甲冑で固めた武神として表される。 日本の遺例としては、東大寺・法華堂(三月堂)の塑像(国宝)が知られる。堂内において北側の厨子に安置され、年1回だけしか開扉が許されていないため、極めて保存状態が良い。奈良朝の造像としては、金箔・彩色が表面に非常によく残存しており、貴重な存在である。 また、京都の金剛院の木像は、鎌倉時代に快慶の手によって、東大寺・法華堂像に学んで作られた。 == 起源 == その起源はギリシア神話の英雄ヘラクレスであるとされる。ヘラクレスは「獅子の毛皮を身に纏い、手に棍棒を持つ髭面の男性」という姿で表されるのが一般的だが、インドにおける執金剛神の造形も、それと同様である。 クシャーナ朝のカニシカ王の時代に隆盛を極めたガンダーラ美術では、仏陀の脇侍としてヘラクレスが配される例がしばしば見られる。執金剛神が生まれた経緯は、ガンダーラにおける仏像製作と同じくヘレニズムの影響によるものと考えられる。〔前田たつひこ「ガンダーラのヴァジラパーニをめぐる一考察」(『象徴図像研究―動物と象徴』2006/03 ISBN 9784862090072)〕 〔日本財団図書館- シルクロード地域各国観光情報収集調査 中国(河西回廊)編 :例として、1970年代にアフガニスタンのハッダ遺跡より出土した「ヘラクレスやアプロディーテー等を脇侍とする仏陀像」を挙げている。猶、この像は後にアメリカ軍の空爆により破壊され、現存しない。〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「執金剛神」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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