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基礎付け主義(きそづけしゅぎ、)とは、信念や判断の構造に関する立場であり、哲学のさまざまな分野に存在する。 *認識論においては、信念が正当化されるのは基本的な信念によって基礎付けられることによってである、という考え方を指す。 *倫理学においては、倫理的判断が正当化されるのは基礎的な倫理判断によって基礎づけられている場合である、という考え方を指す。 ==解説== ===基礎の概念=== 知識とは、「正当化」された「真」なる「信念」である(Justified True Belief)というのがプラトンに由来する伝統的な定式(JTB定式)であるが、「ある信念」(belief)を正当化するための何らかの基礎を認めることができるかという問題を肯定するのが「基礎付け主義」である。 基礎付け主義の理論では、「ある信念が認識論的に正当化されるのは、それが直接、あるいは基礎付けの連鎖を遡及していけば究極的には、自明な基本的な信念によって基礎付けられるときだけである」ということになる。いいかえればこのような立場は、諸命題の確実さは、絶対確実な疑い得ない根拠から正当化の連鎖によって派生的に与えられるものであるとみなすことでもある。その場合、これ以上遡行できない、一つの基礎的なものによって全ての派生的な諸信念の体系が根拠付けられることになることから、この基礎を梃子の原理で地球を動かしたアルキメデスの寓話になぞらえて「アルキメデスの点」と呼ぶ。 その基礎自体が「信念」である場合は、それ自体「自明である」とか、「自らを正当化する」とされるが、たいていの場合、基礎付け主義者たちは、デカルトの明晰判明や「コギトの疑えなさ」などの、それ自体は信念ではない、心理的・精神的な出来事・状況又は経験によって正当化されるものとみなしてきた。 その基礎について、デカルトのように、理性に求める立場を大陸合理論、ジョン・ロックのように、経験に求める立場を経験論と呼ぶ。大陸合理論は、絶対確実性の保証人として何らかの意味での神を要求するのに対し、経験論はそのような保証人なしに人間の経験を基礎に穏当な道を進もうとするものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「基礎付け主義」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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