翻訳と辞書
Words near each other
・ 塙
・ 塙五郎
・ 塙代官所
・ 塙保己一
・ 塙保己一学園
・ 塙保己一記念館
・ 塙保己一賞
・ 塙保木野一
・ 塙凹内かっぱまつり
・ 塙凹内名刀之巻
塙嘉彦
・ 塙団右衛門
・ 塙安友
・ 塙安弘
・ 塙宣之
・ 塙尚輝
・ 塙川村
・ 塙工業高校
・ 塙工業高等学校
・ 塙幸成


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

塙嘉彦 : ウィキペディア日本語版
塙嘉彦[はなわ よしひこ]
塙 嘉彦(はなわ よしひこ、1935年1月10日 - 1980年1月25日)は、日本編集者
==生涯 ==
東京府生れ。実家は神官の家系。東京都立日比谷高等学校を経て1958年東京大学仏文学科を卒業。大江健三郎は仏文科での学友だった。最初のフランス政府技術研修生として、『ル・モンド』紙、『フランス・オプセルヴァトゥール』誌、『エクスプレス』で仕事をした。1959年中央公論社に入社〔『中央公論社の八十年』〕。『中央公論』や『季刊中央公論・経営問題』でスター編集者として知られるようになる。『中央公論』編集部在職時には、ジャーナリストの松尾文夫に、キッシンジャーの電撃訪中の3ヶ月前の1971年5月号に「ニクソンのアメリカと中国──そのしたたかなアプローチ」というスクープ的記事を書かせた。またこの時期、山口昌男に『本の神話学』に所収される論考を書かせ、執筆活動を本格化させた。
まもなく、以前の編集長と部下の編集者たちの方針があわず「混沌の海」といわれていた、文芸誌『』の編集長となって、部下たちを掌握して雑誌を立て直し、伝説的というべき『海』の黄金時代を作った。
ガブリエル・ガルシア=マルケスマリオ・バルガス・リョサなど海外の前衛文学を日本に紹介。筒井康隆に初めて純文学を書かせた。また、小林信彦にも「カート・ヴォネガットのような『想像力の文学』を書いたらどうか?」と助言を与えた。また、塩野七生の担当編集者でもあり、彼女が最も信頼していた編集者である。代表作『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』 (正続.1980-81年、中央公論社)は、深い敬愛と哀惜の念がこめられて、扉頁で塙嘉彦に捧げられている。
なお、『海』時代の部下には、村松友視安原顕がいた〔ただし安原については、その「アバウトな性格」に悩んでもいたようである。「私の前々編集長塙嘉彦氏は、1980年1月、白血病で他界するのだが、彼が倒れる半年くらい前、私にこう言ったことがある。『あのYのことだけはどうにかならないかなあ。』もともと陽性な彼が元気のない訴える口調で言ったのだ」、宮田毬栄『追憶の作家たち』(文春新書)より、なお宮田と安原の両者も相当な不仲だった事は、晩年の安原の著書でも伺える。〕。
1980年1月25日、白血病のため急死。。国際的なジャーナリストとして『ル・モンド』紙が75行を割いて悼んだ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「塙嘉彦」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.