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塩化レニウム(V)(えんかレニウム ご、)は、化学式が Re2Cl10 と表されるレニウムの塩化物である。赤褐色の固体で、レニウムの塩化物で最高酸化数にあるものである。 == 構造と性質 == 塩化レニウム(V)は双八面体形構造をとり、Cl4Re(μ-Cl)2ReCl4 と表すことができる。Re-Re 結合長は3.74 Åである。類似の構造が塩化タンタル(V)にも見られる。 この化合物はレニウム発見の数年後、1933年に初めて合成された。900 以上でレニウムを塩素化することで得られ〔Roger Lincoln, Geoffrey Wilkinson "Rhenium Pentachloride and Volatile Metal Chlorides by Direct Chlorination Using a Vertical-Tube Reactor" Inorganic Syntheses, 1980, Volume 20, Pages 41–43. .〕、昇華によって精製することができる。 Re2Cl10 はレニウムの塩化物で最高酸化数にあるものである。しかし d2 配置をとるため、さらに塩素化することができる可能性がある。塩化レニウム(VI)は不確かだが、フッ化レニウム(VI)とフッ化レニウム(VII)が知られている〔Stuart A. Macgregor and Klaus H. Moock "Stabilization of High Oxidation States in Transition Metals. 2.1 WCl6 Oxidizes -, but Would PtCl6 Oxidize -? An Electrochemical and Computational Study of 5d Transition Metal Halides: z versus z (M = Ta to Pt; z = 0, 1−, 2−)" pp 3284–3292. 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「塩化レニウム(V)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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