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塵塚怪王(ちりづかかいおう)は、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にある日本の妖怪。 『百器徒然袋』には、唐櫃(からと、からびつ)をこじ開ける姿で描かれている。室町時代から江戸時代にかけて描かれている『百鬼夜行絵巻』にも同じく唐櫃をこじ開ける姿の赤い鬼の構図があり、それが参考になっていると考えられる。『徒然草』第72段にある「多くて見苦しからぬは、文車の文、塵塚の塵」という文があり、『百器徒然袋』には『百鬼夜行絵巻』や『徒然草』からの引用が多く見てとれることから、この塵塚怪王もそれらをもとに石燕が創作したものといわれる。また前述の「文車の文」の箇所からは「文車妖妃」が創作されている。 石燕は「ちりづか怪王はちりつもりてなれる山姥とうの長なるべしと」と書いており山姥などの王であるとしているが、塵と山姥については能の『山姥』の「妄執の雲の塵積って山姥となれる」〔岩城準太郎『室町時代文学類選』東洋図書 1931年 218頁〕という詞章を引いた表現であり、山姥と塵塚怪王(または『百鬼夜行絵巻』の赤い鬼)自体との関連が見られる伝承や物語なども確認されておらず、明確な立ち位置は良く分かっていない。 「美ふみ」という画家が明治初期頃に描いたと見られる『百器徒然袋』と題された肉筆の画帖にも、鳥山石燕の塵塚怪王を摸写したと見られる絵が描かれている〔人間文化研究機構 監修 『百鬼夜行の世界』2009年 107頁〕。また、作者不詳の『妖怪絵巻』(東洋大学附属図書館 所蔵)にも同様に石燕からの摸写と考えられる作例として怪鬼(かいき)という名で絵が描かれている〔茨城県立歴史館 『妖怪見聞』 茨城県歴史館 2011年 31頁〕。 == 平成以降の解説 == 平成以降の妖怪に関する書籍などでは、ごみの付喪神たちの王であると解釈されている例が見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「塵塚怪王」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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