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増原内奏問題(ますはらないそうもんだい)は、1973年(昭和48年)5月に起こった政治問題のことである。 == 経緯 == 1973年5月26日、防衛庁長官の増原惠吉は昭和天皇に「当面の防衛問題」について内奏したとき、昭和天皇は、「近隣諸国に比べ自衛力がそんなに大きいとは思えない。国会でなぜ問題になっているのか」と述べた。増原防衛庁長官は「おおせの通りです。わが国は専守防衛で野党に批判されるようなものではありません」と述べると、昭和天皇は「防衛問題は難しいだろうが、国の守りは大事なので、旧軍の悪いことは真似せず、よいところは取り入れてしっかりやってほしい」と述べた。 増原防衛庁長官はこの内奏を新聞記者に紹介した上で、「防衛二法(防衛庁設置法、自衛隊法)の審議を前に勇気づけられた」と話した。しかし、現役閣僚が天皇の政治的言葉を紹介したことが5月28日に新聞記事に掲載され、「天皇の政治利用である」との批判をうけて政治問題化した〔。 問題が皇室に及ぶことを回避するため、5月29日に増原防衛庁長官は辞任した〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「増原内奏問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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