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墨染(すみぞめ)は、京都市伏見区の地名。伏見区墨染町(後述の墨染寺が所在する)が存在するが、「墨染」を冠した施設はその周辺にもある〔たとえば、2015年現在、伏見墨染郵便局は深草山村町、京都銀行墨染支店は深草北新町に所在する。〕。 ==歴史== 墨染の地名は、日蓮宗「墨染寺」(ぼくせんじ)という寺院に由来する。 この地は京街道、奈良街道、伏見街道が交差し、宿場町として栄えた。 この事もあり、1699年(元禄12年)、茶屋株(お茶屋の営業権)が墨染の南部(現在のインクライン(琵琶湖疏水)の伏見新放水路の西側)で許可される。 そこから、撞木町(しゅもくちょう)の花街が生まれ、忠臣蔵でおなじみの大石内蔵助もここの廓でも遊んだ伝説が語り継がれている。 天保の改革による取締りを受け、茶点女(ちゃたておんな、茶店で接待する女性)や飯盛女(めしもりおんな、旅籠で接待し売春をする娼婦のこと)を抱えることを禁じられたが、すぐに再開された。 1878年(明治11年)、芸妓3名、娼妓11名の存在が確認されている。 しかし、花街としての墨染は衰退していくようになり、1911年(明治44年)頃、前年(1910年(明治43年))に開通した京阪電車によって客足がなくなり、大正時代に入り自然消滅した。なお、2012年現在、周辺は住宅地となり、大正時に当時の関係者たちによって建立された記念碑と、栄えていた当時から存在する門柱と祠が現存している。 ※墨染遊郭と呼ばれた記述が見受けられるが、この名前は実際には使われたことがない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「墨染」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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