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【名詞】 1. India ink 2. China ink =========================== ・ 墨 : [すみ] 【名詞】 1. ink ・ 墨汁 : [ぼくじゅう] 【名詞】 1. India ink 2. China ink ・ 汁 : [しる, つゆ] 【名詞】 1. juice 2. sap 3. soup 4. broth
墨(すみ)とは、菜種油やゴマ油の油煙や松煙から採取した煤を香料と膠で練り固めた物(固形墨)、またこれを硯で水とともに磨りおろしてつくった黒色の液体をいい、書画に用いる。 また墨を液状にしたものを墨汁(ぼくじゅう)または墨液と呼ぶ。 墨汁の原材料には化学的な合成物が使われている場合もある。化学的には墨汁の状態はアモルファス炭素の分散したコロイド溶液である。 == 歴史 == 古代中国の甲骨文に墨書や朱墨の跡が発見されており、殷の時代に発達した甲骨文字とときを同じくして使用されたと考えられる。文字以外には文身にも使用され、これはのちに罪人の刑罰の一方法となった。墨は漢代には丸めた形状に作られ墨丸と呼ばれた。 現存する日本最古の墨書は三重県嬉野町(現在は松阪市)貝蔵遺跡で出土した2世紀末の土器に記されていた「田」という文字であるとされている。 日本では『日本書紀』に中国の墨について記されているのが初出である。はじめて国内で墨が作られたのは奈良和束の松煙墨とされる。この松煙墨は「南都油煙墨」と呼ばれ、遣唐使として唐へ行った空海が筆とともにその製法を大同元年(806年)に日本へ持ち帰り、奈良の興福寺二諦坊で造ったのが始まりといわれる。この油煙墨の製造が盛んになったのは鎌倉時代である。江戸時代に入ると各地でも製造されるようになったが、古くから技術の高い奈良に多くの職人が集まり、その結果各地の墨の生産は衰えた。奈良では日本の伝統産業として今日まで受け継がれている。現在の墨の主要産地は奈良県産が9割のシェアを占めるが、三重県産も知られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「墨」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Inkstick 」があります。
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