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士別軌道株式会社(しべつきどう)は、北海道士別市に本社を置きバス事業を行う企業である。かつては軌道(軽便鉄道)事業や貨物運送事業も行っていたが、軌道事業は1959年(昭和34年)に、貨物運送事業は1988年(昭和63年)にそれぞれ廃止されている。 == 概要 == 1917年(大正6年)7月、天塩軌道株式会社創立発起人の大久保虎吉らにより、士別 - 上士別の馬車軌道敷設が出願される。同社はもともと国有林資源の、主に富士製紙(合併後は王子製紙)向け林材輸送のために設立され〔旭川営林局史(第一巻) 1960年12月20日発行〕〔王子製紙社史 1959年発行 第4巻 P212-213 によれば、敷設はこの地に広大な土地を所有していた帯広町の奥野小四郎で、それを富士製紙が譲り受け、資本金20萬圓で当社を設立、製紙会社合併後に王子製紙に引き継がれたが、御料林年期払下契約満期に伴い昭和14年12月に帝室林野管理局の依頼を受けて譲渡のうえ解散した。となっている。〕、当初は士別営林署所轄、後に朝日営林署所轄となった士別森林鉄道(奥士別 - 天塩岳御料地内間30.5 km、辺渓線10.2 km、似峡線7.0 km、咲留線3.7 kmなど)と奥士別で接続して、その木材を士別駅土場へ運搬するという、いわゆる連帯輸送業務を行っていた。奥士別には皇室の御料林があり、1939年(昭和14年)に当時の宮内省帝室林野局が木材の円滑な搬出、運送を目的として同社の株を取得し皇室財産に編入された。 戦後、皇室財産は国庫に編入されることとなったため、同社の株式は1949年(昭和24年)に農林省林野庁の下で国有林野事業特別会計に引き継がれ、永らく発行済株式の約95%を国が保有していた。そのため地方のローカルバス会社にも関わらず会計検査院法が定める「国が資本金の2分の1以上を出資している法人」に該当し、政府関係機関として会計検査院の検査対象となっていた。しかし、その後林業をめぐる情勢の変化により、1988年(昭和63年)頃にはほとんど運材料がなくなり、トラックによる運材部門が廃止となり、国が株を保有している必要がなくなった。そのため地元の士別市及び朝日町に対し株式の買い取りを求めたが、買取価格が折り合わず難航した。その後2001年(平成13年)9月26日に国が保有する株式の一部を売却したため、同年度を最後に会計検査の対象から外れることとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「士別軌道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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