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壺切御剣(つぼきりのみつるぎ/つぼきりのぎょけん)は、日本の皇太子(東宮)に相伝される太刀。「壺切太刀(つぼきりのたち)」とも。 現在は、皇太子の徳仁親王に継承されている。 == 概要 == 壺切御剣は皇太子に相伝される護り刀で、代々の立太子の際に天皇から授けられてきたものである。その始原は、寛平5年(893年)の敦仁親王(醍醐天皇)の立太子に際し、親王が宇多天皇から剣を賜ったことまで遡る(『西宮記』)。それは元々藤原氏の剣であったと見られ〔所有者は藤原長良・藤原良房・藤原基経など諸説がある。なお、俗に漢の張良の剣とする伝承も存在する 〕、藤原氏出身の皇太子の地位安定化のために、皇位を象徴する草薙剣を模倣し創設されたと推測される。 御剣は、天皇から皇太子に代々授けられたが、敦明親王(小一条院)の継承に際しては藤原道長が妨げたことが知られる。その後、初代の御剣は平安時代後半の内裏の火災で焼失し、別の剣が充てられた(2代目)〔稲田智宏 『三種の神器(学研M文庫)』 学研パブリッシング、2013年、p. 43。〕。これも承久の乱(1221年)に際し所在を失ったため、寛元元年(1243年)の久仁親王(後深草天皇)立太子に際して3代目が新鋳された。しかし、正嘉2年(1258年)の恒仁親王(亀山天皇)立太子に際して勝光明院の宝蔵から2代目が見つかったため、3代目は廃され2代目が壺切御剣とされた。 以後現在まで継承され、近年においても平成3年(1991年)2月23日の皇太子徳仁親王の立太子に際して御剣の親授がなされている〔天皇皇后両陛下のご日程 平成3年(1月~3月) (宮内庁ホームページ)。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「壺切御剣」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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