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大夕張ダム(おおゆうばりダム)は北海道夕張市、一級河川・石狩川水系夕張川上流部に建設されたダムである。ダムによって出現した人造湖はシューパロ湖と呼ばれる。 夕張川沿岸農地のかんがいを目的に北海道開発局によって建設された農業用ダムで、農林水産省管理の堤高67.5メートルの重力式コンクリートダムであった。2015年(平成27年)3月、大夕張ダムの直下流に多目的ダムである夕張シューパロダム(ゆうばりしゅーぱろダム)が竣工した(後述)。このため、大夕張ダムは新しいダム湖に水没して姿を消す。 == 沿革 == 夕張川下流地域にかんがい用水を供給し、農地開発を促進させることを目的に北海道開発局農業水産部〔北海道開発局のうち農業水産部の事業は農林水産省所管である。従って大夕張ダムは農林水産省直轄ダムであった。〕が国営夕張地区土地改良事業の中心として1962年(昭和37年)に夕張川上流部に建設した。下流の川端ダムなどと連携して農業用水を供給する他、発電も行う。この発電事業(二股発電所)は北海道営発電事業として建設されたものであるが、共同事業者として三菱鉱業株式会社(現・三菱マテリアル株式会社)が出資しており、三菱大夕張・南大夕張炭鉱等に電力を供給していた。 ダム湖の名前はシューパロ湖と呼ばれるが、「シューパロ」の語源はアイヌ語で「本当の」を意味する「シ」と、「鉱泉の湧出する所」を意味し夕張の語源となった「ユーパロ」の合成であり、「夕張川本流」を意味する。ダム右岸部のシューパロ湖上には三弦橋(さんげんきょう)と呼ばれる鉄橋が架橋されている。この橋はかつて旧・下夕張森林鉄道線夕張岳線森林鉄道の鉄道橋として使用されており、現在は使用されていない。その名の由来が示すように、四角錘を並べて頂点を結び、断面が二等辺三角形になる特異な形式のトラス橋である。現存する鉄道専用橋としてこの形式が採用されている橋は世界的にも希であり、橋梁工学的に極めて貴重な橋梁である。また、ダム湖周辺には同様にいくつかの廃橋梁が存在し、中には日本に唯一残存する旧陸軍の鉄道連隊が架橋器材として使用した重構桁を用いた橋梁も含まれている。 なお、直下流には清水沢ダム(しみずさわダム)が建設されているが、これは二股発電所の逆調整池としての機能も果たしている。逆調整池とは発電用の水を放流する際、下流の河川の水量が急激に増加しないように調整し、一定の水量を放流する役割を持つ調整池のことであり、大規模な水力発電所やダムの下流に建設されることが多い。この清水沢ダムは元来北海道炭礦汽船(北炭)が北炭夕張炭鉱等に電力を供給するための自家発電用として、1938年(昭和13年)着工、1940年(昭和15年)5月19日に完成・運用された民間企業所有ダムであったが、炭鉱の閉山と共に北海道企業局へ移管されている。認可出力は3,400キロワットである。ダム建設前は「鐘ヶ淵」と称する淵であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大夕張ダム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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