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『夕餉前』(ゆうげまえ)は、1940年に日本放送協会(NHK)の実験放送において製作された、日本初のテレビドラマである。伊馬鵜平(のちの伊馬春部)脚本による15分ほどのホームドラマで、適齢期の娘の縁談を中心とした内容になっている。 同年4月13日と14日にNHK放送技術研究所のスタジオから生放送され、NHK東京放送会館や、愛宕山の旧演奏所(現在のNHK放送博物館)にある常設テレビ観覧所の受像機に送られた。さらに20日には、当時開催されていた「輝く技術博覧会」の会場である、上野の産業会館に設置された受像機にも送られ、一般に公開された。 == ドラマの解説 == 舞台となっているのは、父をすでに亡くし、母と息子と娘の3人で暮らしている母子家庭である。娘が縁談を経て嫁ぐこととなったある日、家族3人で食卓を囲んで、夕食の前にこれまでの生活を振り返る。実際に登場する人物はこの3人のみだが、途中で豆腐屋の声も入る。 作品の母子家庭という設定は後の単身家庭ドラマの原型となり〔『テレビ文化を育てた人びと』 17頁。〕〔『日本テレビドラマ史』 17頁。〕、家族で食事を行う場面はホームドラマの定番となった〔『放送80年 それはラジオからはじまった』 71頁。〕。伊馬がこのような場面を作品に盛り込んだ理由としては、テレビドラマが聴衆に対して音声と画像を届けられる特性を生かし、「肉が焼けるジュウジュウなんて音も入り、おいしそうな湯気の立つ鍋、楽しそうな家族の表情」〔を撮影することで「すき焼きのテーブルを囲んで、家族が食事をするなごやかなひととき」〔『テレビ文化を育てた人びと』 16頁。〕を演出できると考えたことにある。 また作中には、息子が放送当日の新聞を見て、トップ記事の見出しを読む場面がある。これは、録画手段がなかった当時における、テレビの生放送が持つ共時性・同時性を表した演出である〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「夕餉前」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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