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外務省機密費流用事件（がいむしょうきみつひりゅうようじけん）とは2001年に発覚した事件。 ==概要== 松尾克俊は1993年10月10日から1999年8月16日まで外務省の要人外国訪問支援室長に在任し、46回の首相外遊を担当。9億8800万円にのぼる官房機密費を受領していた。このうち約7億円が詐取。そこから競走馬（大井所属）14頭、サンデーサイレンスの種付け権、ゴルフ会員権、高級マンション、女性への現金に浪費していた。 2001年に機密費流用問題が発覚し、田中真紀子外務大臣によって松尾は懲戒免職された。また加藤利男内閣府大臣官房会計課長名により、警視庁刑事部捜査二課に被害届が出され、詐欺罪で松尾が逮捕された〔朝日新聞2001年2月1日〕。立件されたのは5億円以上にものぼった。 小泉純一郎総理大臣の意向で、横領時の事務次官である、斎藤邦彦国際協力事業団総裁、林貞行駐英大使、柳井俊二駐米大使、川島裕事務次官の4人及び、飯村豊官房長が更迭された〔「＜小泉首相＞田中外相要望の人事先送りは認めず やま場を迎える」毎日新聞２００１年８月２日〕。また外務省の再発防止策の一環として、要人外国訪問支援室の廃止がなされた〔「機密費の舞台、ひっそりと幕 要人外国訪問支援室廃止」2001.01.31(22:00)asahi.com〕。 事件後、事務次官経験者が駐アメリカ合衆国特命全権大使に就任するという従来の慣行が踏襲されない状態が11年間続いていたが、2012年に佐々江賢一郎事務次官が駐米大使に就任した〔「米大使に佐々江次官決定 中韓大使に外務審議官」朝日新聞2012年9月11日12時20分〕。 2002年3月に、東京地裁は松尾に懲役7年6カ月の判決を下し、一審で確定した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「外務省機密費流用事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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