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【名詞】 1. foreign travel 2. overseas trip =========================== ・ 外 : [そと, ほか, げ, がい] 【名詞】 1. other place 2. the rest ・ 外国 : [がいこく] 【名詞】 1. foreign country ・ 外国旅行 : [がいこくりょこう] 【名詞】 1. foreign travel 2. overseas trip ・ 国 : [くに] 【名詞】 1. country ・ 旅 : [たび] 1. (n,vs) travel 2. trip 3. journey ・ 旅行 : [りょこう] 1. (n,vs) travel 2. trip ・ 行 : [くだり, ぎょう] 【名詞】 1. (1) line 2. row 3. (2) verse
海外旅行(かいがいりょこう)とは、外国(国外)を目的地とする旅行のこと。 日本は島国であり、日本人が国外へ行くには海を越える必要があるため、日本では、外国への旅行に関してこのように表現するのが一般的となっている。世界において、例えば英語では、日本における表現と類似したのほか、(国際旅行)、(外国旅行)などが、海外旅行に相当する表現となる。旅行者の国籍または居住地を基準とした場合、国内を目的地とする国内旅行が対義語となる。また、国境における出入国の向きを基準とした場合、海外旅行はアウトバウンド旅行に相当するため、対義語はインバウンド旅行となる。 ここでは主に日本における海外旅行を記述する。 ==日本の海外旅行の歴史== 海外旅行者第1号は幕末のジョン万次郎ではないかといわれている。正式には日本が近代国家として成立した明治時代以降になるが、いずれにしても一般市民には観光を目的とした海外旅行は無縁であった。それでも、1901年初頭に発行された報知新聞の特集記事「二十世紀の豫言」では、20世紀中に海外旅行が一般化することが予測されていた。 日本人の海外旅行は太平洋戦争中から戦後にかけて日本政府による強い規制を受けてきた。外国への旅行は業務や視察、留学などの特定の認可し得る目的が無ければならず、1963年(昭和38年)4月1日以降は現金とトラベラーズチェックによる年間総額外貨500ドル以内の職業や会社などの都合による渡航が一般化されたが、これも旅行代理店を介して逐一認可された。一般の市民が職業上の理由や会社の都合ではなく、単なる観光旅行として自由に外国へ旅行できるようになったのは翌1964年(昭和39年)4月1日以降であり年1回500ドルまでの外貨の持出しが許された。さらに1966年(昭和41年)1月1日以降はそれまでの「1人年間1回限り」という回数制限も撤廃され1回500ドル以内であれば自由に海外旅行ができることとなり〔第3節 国民の海外渡航の状況 国土交通省〕、これ以降、次第に物見遊山〔物見遊山の意味 三省堂大辞林〕の海外旅行が広がり始めた。 これら自由化当初の海外旅行は費用も高額(50万円程度、現在の換算で300万円前後か)で、一部の富裕層に限られており、庶民には夢であった。テレビ番組『兼高かおる世界の旅』で紹介される世界各地のナレーション付き映像や、「10問正解して夢のハワイ」のキャッチフレーズで始まる『アップダウンクイズ』といった番組が人気を博していたのもこの頃であった。また、懸賞として海外旅行が使われるのもその頃であり、「トリスを飲んでハワイへ行こう」は流行語にもなった。 一般化し始めたのは1970年代からで、1972年には海外渡航者数が100万人を突破。飛行機の大型化やドルが変動相場制に移行しての円高や旅行費用の低下が進み、韓国や台湾などの近隣国であれば国内旅行よりも多少高い金額ぐらいで旅行できるようになった。 1980年代後半のプラザ合意以降の急激な円高の進行と、1988年12月から施行されたアメリカ合衆国訪問時のビザ免除制度などの影響で、海外旅行者が大幅に増加した。1995年に一時過去最高の1ドル=79円台まで進行した円高の際には、国内旅行と海外旅行の費用が逆転するケースが発生するようになり、その後円安に振れているものの、海外旅行は日本の周辺国への旅行を中心に一般化している。日本国内の旅行よりもなぜ海外が安いかは不詳な点が多いが、一説には現地の物価や人件費の差などが指摘されている。 2001年のアメリカ同時多発テロ事件や2003年のイラク戦争等の当該事件直後に、海外におけるテロ行為のリスクがあらためて認識されるようになった際や、2003年のSARS流行、2009年の新型インフルエンザ流行など、流行性の病気への感染が懸念された時期には、統計的にも大幅な海外旅行控えが見られたが、現在は回復している。 2013年時点において、日本からの海外出国者数は世界で13番目の多さだが、人口比で見た海外出国率では決して多いほうではない。世代別でみてみると、40代男性が最も多く、30代男性、50代男性、20代女性がそれに続く。近年では男女とも60代の伸びが著しいのに対し、20代の若年層に限っては、2000年前後から減少傾向が続いている。20代男性は2000年代半ばを境に60代に抜かれ、90年代まで世代別のトップの旅行者数だった20代女性も3分の2未満に減少している〔。法務省の「出入国管理統計」によれば、日本人の海外旅行者数がピークだった2000年に20代の海外旅行者数は418万人だったが、2010年は270万人にまで落ち込んだ。2011年は281万人と若干持ち直したが、依然として低迷している状態であり、その原因としては、昔と違って海外旅行に対して特別な印象を持たなくなったということ、そして正規雇用者より年収が低い非正規雇用者が増加したことが挙げられている〔2010年7月11日 中日新聞 世界と日本 大図解シリーズ No.949〕。 なお、海外での事件や病気の流行・災害などの情報は、国外にいてもNHKワールド・ラジオ日本の海外安全情報で聴取することが可能である。聴取には短波放送(SW)の受信できるラジオが必要であるが、小型軽量なものがネット通販や家電量販店の他ディスカウントストアやホームセンターなどで安価かつ容易に入手できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海外旅行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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