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外掛式フィルター(がいかしきフィルター、そとかけしきフィルター)とはアクアリウム(観賞魚)で使用されるフィルター、濾過器である。名称の通り水槽の外側にフィルター本体を掛ける方式の濾過装置。濾材が水槽の外にあることが主な特徴であるが、外部式フィルターとはまったくの別物である〔外部式フィルターでも小型のものでは水槽に引っ掛けて使用するタイプも存在する。〕。フィルターの設置や濾材の交換がワンタッチなど比較的メンテナンスが容易で、小型水槽から60cm水槽サイズなどラインナップが豊富にあり、他のモーター式フィルターに比べ、本体価格が非常に安価であり、初心者向けとしても人気が高い。また、売っている製品のほとんどはポンプが海水対応であり、海水魚飼育を容易にする点でも評価できる〔水槽サイズ、魚種、匹数等によってはプロテインスキマーや海水対応のヒーター・クーラーなどが別途必要な場合もある。〕。 == 特徴 == 現在各社から販売されているが、いずれも構造は極めて単純で、水槽内または水槽外に設置されたインペラー式ポンプにより飼育水が外掛けの濾過槽に揚水され、重力により自然落下するときに濾材を通過するようになっている。 揚水高が小さいためポンプの消費電力を抑えることが可能であり、その分豊富な流水量を得られる上、騒音や発熱などの障害も比較的小さい。ポンプが水槽の外にあるタイプは電源ONの前に濾過槽を水で満たす呼び水という作業が必要である〔ポンプを水中に設置するタイプであれば呼び水が不要で騒音もさらに小さくなるものの、ポンプ部の熱が水槽内に発散される為、水温の上昇率は大きくなる。〕。 純正のろ過材として販売される製品の多くはウール(プラ綿)に高性能活性炭を詰めたものが主流である〔ベテランの中には濾過槽により生物濾過に適した濾材(セラミック製など)を詰めたり、活性炭などの吸着濾材(化学濾過)に変更したりする人もいる。〕〔また、濾材を付けずに水を循環させるだけの循環ポンプとしたり、小型水槽の水量の絶対的不利(水量不足)を補うためにこれを設置する人もいる。〕。 価格を考えれば濾過能力は相当に大きく、小型水槽ではフィルターのスタンダードである。濾過された水は比較的幅の広い帯状として水槽内へ戻るため、流水量の割には水流が強くならないことも小型水槽向きといえる。 ただし、相応の能力を維持するには定期的なメンテナンスは欠かせない。構造上、濾材が詰まると漏水防止のため飼育水が濾過されずに水槽へ戻るようになっているし、ポンプも安価であり、前述のとおり揚程も低いことから耐久性が高いとは言えず、水垢や苔(コケ)などが付着して急速に流量が低下する。この場合は分解してインペラやパイプを掃除する必要がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「外掛式フィルター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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