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ectomycorrhiza =========================== ・ 外 : [そと, ほか, げ, がい] 【名詞】 1. other place 2. the rest ・ 根 : [こん, ね] 【名詞】 1. root
外菌根(がいきんこん、ectomycorrhiza)とは、植物の根と菌類との共生体である菌根の一種であり、菌糸が根の細胞壁の内側に侵入しないタイプである。典型的には樹木ときのこの菌とによって形成される。外生菌根と呼ばれることも多い。 ==構造的特徴== 一般に外菌根は、植物の短根(吸収根)の表面を覆う菌鞘(mantleまたはfungal sheath)、根の細胞の間に侵入した菌糸が異形化して形成するハルティヒネット(Hartig net)と呼ばれる迷路状構造、菌鞘から周囲の土壌へ伸びる根外菌糸体(extraradical mycelium)を備える。菌鞘は根を包み込むように形成された菌糸による構造である。ハルティヒネットは針葉樹では皮層の大部分に形成されるが、広葉樹では表皮のみにとどまることが多い。一部の菌は根外菌糸の集合体である菌糸束(mycelial strand)を形成し、さらにその一部には分化した外皮や道管状菌糸を備えた根状菌糸束(rhizomorph)を形成するものもある。また、菌核(sclerotium)を形成する菌もある。根外菌糸体は外部菌糸体(extramatrical mycelium)とも呼ばれ、土壌中に広がる。 外見上は、外菌根では短根の表面を菌鞘が覆うため全体として直径が増し、特有の様式による分枝を起こすことが多い。分枝様式としては、魚の骨ないしシダの葉のような単軸羽状(monopodial-pinnate)になるもの、クリスマスツリーのような単軸錐状(monopodial-pyramidal)になるもの、二叉分枝(dichotomous)になるものや高密度に二叉分枝してサンゴ状(coralloid)になるもの、不規則に分枝するもの、外皮を形成し結節状になるものが主なパターンである。菌鞘表面は菌によって異なる色調を呈し、子実体(きのこ)の色彩とある程度対応する。また表面の構造・質感も様々であり、平滑な表面を持つものから毛糸のように明確な表面を定めにくいものまである。子実体が乳液を分泌する菌では菌鞘にも乳管が見られることが多く、シスチジアが見られることもある。菌糸束を作る菌では、その種に応じた菌鞘と菌糸束との接続部位および様式が見られる。 菌根は短根が完成してから菌が定着して形成されるのではなく、短根が形成されつつある段階から菌と相互作用を行いながら生長して特有の形態となる。菌根化していない根に比べて菌根では根冠が発達せず、根毛は定着初期段階で存在していたとしても菌根化とともに菌鞘に取り込まれる。いずれも通常は外見上観察できず、菌鞘内にその残渣が見られるのみである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「外菌根」の詳細全文を読む
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