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国鉄24系客車(こくてつ24けいきゃくしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した寝台客車である。 1973年から1980年にかけて量産され、21世紀初頭まで日本の寝台特急列車(いわゆるブルートレイン)の主力車両として運用された。1980年代中期以降、改造個室寝台車の開発や他の系列からの編入改造などで、多彩なバリエーションが生じた。 == 開発経緯 == 国鉄は1971年(昭和46年)に、客車のサービス電源を床下のディーゼルエンジン駆動の発電機でまかなう「分散電源方式」を採用した14系客車を開発し、寝台特急列車用に増備していた〔ブルトレ新系列客車のすべて pp.11-12。〕。 しかし、1972年(昭和47年)に発生した北陸トンネル火災事故を機に、火元となりうるディーゼルエンジンを客室の床下に置いた分散電源方式は、防火安全対策上において問題があると指摘され、14系の製造は中止された〔なお14系の製造は、1978年(昭和53年)になり、25形に準じて難燃策を強化した15形として再開されている。〕〔ブルトレ新系列客車のすべて pp.11-13。〕。 これを受けて車体の基本構造は14系を踏襲しつつ徹底した火事対策を施し、従来の20系と同様に独立した電源車から客車へサービス電源を給電する、「集中電源方式」を採用した寝台客車が本系列である。編成全体の通電容量を考慮して、編成の海側・山側両方に電源用三相交流補助回路の引通しを設けた。このため14系や12系といった分散電源方式の客車とは原則として混結できない。現在の急行「はまなす」のように14系と混用している車両は後天的な改造によるものである〔『鉄道ピクトリアル』1973年11月号「24系特急形客車概説」、電気車研究会〕〔ただし、過去には1986年11月のダイヤ改正以降九州で運行されていた急行「かいもん」・「日南」のように、24系寝台車が12系や14系座席車から給電を受ける組成の列車も存在した。(『鉄道ピクトリアル』2007年7月号「14・24系寝台車 運転のあゆみ(I)」)〕〔同じ集中電源方式であるが、供給される電圧が異なるため20系との混結もできない。〕。また、末期の「さくら」「はやぶさ」や「あかつき」「なは」で見られた異系列併結列車では放送用ジャンパのみを引き通し、電源系統としてはそれぞれの系列の中で完結させていた。車両の外観や設備、台車、CL形自動ブレーキなどの仕様は概ね14系(寝台車)に基づいている〔ブルトレ新系列客車のすべて pp.11-15。〕。 初期の24形と25形ではB寝台車両の設備内容が異なるが、集中電源方式を採用して設計・製造された共通の基本構造をもつ同一系列であるため、本項でまとめて記す。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄24系客車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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