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大久保 怜（おおくぼ れい、本名:大久保 捨次（おおくぼ すてつぐ）、1920年4月21日 - 2007年2月12日）は、関西方面を中心に活躍した司会者、声帯模写芸人。時折大久保玲と表記されることがあるが誤り。 ==人物・略歴== 怜の先祖は大久保忠教（大久保彦左衛門）の三男の子孫といわれている〔新野新「上方タレント101人」、P108〕。 横浜生まれ。幼少時に関西へ移住。灘中学校を経て、昭和17年同志社大学法学部を卒業。折しも戦時中であり予備役として丸亀の陸軍部隊に配属される。兵卒としてのつらい経験から幹部候補生を目指し、試験に合格して予備少尉となる。中国南部戦線を機関銃中隊小隊長として転戦、戦時特例として予備中尉となり終戦を迎える。復員後の1946年NHK入局。大阪放送局で芸能番組のスタッフとしてさまざまな番組に携わる。 その後1950年に退職し、実家の真珠養殖業を継ぐも、1951年の民間放送開始に合わせてラジオ番組の出演を開始。黎明期の名番組「明色・歌謡ゲーム」（ABC）など数多くの演芸・音楽番組の司会を担当し、1960年に始まったMBSの長寿番組「素人名人会」では審査員長を務めた。他にもNET（現・テレビ朝日）「象印スターものまね大合戦」の審査員も務め、一時は全国区の知名度だったが、その歯に衣着せぬ毒舌ぶりが災いしたのか、関西以外ではあまり支持されず、結局関西ローカルでの人気にとどまった。読売テレビの「帰ってきた歌謡曲」では司会を務め、その番組の人選も含め「東の『なつかしの歌声』、西の『帰ってきた歌謡曲』」と絶賛された。 関西ローカルのコマーシャル「たよし」（居酒屋）のCMモデルを務め、自らが歌う「ターンターン、たーよしー、行くよしたよーしー」のCMソングも知られている。 喜劇俳優の大村崑は彼の一番弟子である。ほかにも久保田進（サウンドコピー）、坂田良、あおきあいがいる。 大阪に大久保経営の喫茶店があったが、自然発生的に映画やアニメ、アイドルなどに偏執的な知識と熱狂的な興味を持つ集団の溜まり場となりコーヒー1杯で何時間も居座るなど、回転が非常に悪かったため店から締め出すことを決意、カラオケ機器を導入する実力行使に出るも一応客であった集団からものすごい批判を浴びてあえなく店を畳むことになる（※当時はまだオタクという概念はなかった）。 2000年の素人名人会40周年をきっかけとして芸能活動から引退を宣言。その後はカラオケ教室での指導や講演、著書を出したり、サッポロビールのラジオCMに出演するなどしていたが、2002年頃ショッピング中に脳梗塞により昏倒、一旦は回復するも入退院を繰り返すようになった。もともと肺気腫を患っており、入院生活によって歩行困難となっていった。亡くなる直前は多臓器不全に陥っており意識はあったものの完全に寝たきりであった。2007年2月12日16時56分、神戸市内の病院で死去した。86歳。公式な死因は慢性腎不全となっているが、直接の死因は敗血症によるショック死である。腎臓の治療のため透析をしていたが、そこから感染症にかかり急死した。容態が急変したため、病院に集まるのが間に合わず、最期を看取れなかった家族もいた。最後の言葉は「家族みんなが仲良く…」であったと伝えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「大久保怜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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