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大井川鉄道DD20形ディーゼル機関車(おおいがわてつどうDD20がたディーゼルきかんしゃ)は、1982年に大井川鉄道(当時)が導入を開始したディーゼル機関車である。 日本国内向けの鉄道車両では初めてアメリカの大手エンジンメーカー・カミンズ社設計のエンジンを採用した車両で〔、日本国有鉄道(国鉄)との比較においては電車以外の分野で私鉄技術が先行した数少ない事例とされている〔。1986年までに6両が製造され、同社井川線の全列車の動力車として使用されている〔。 本項では以下、DD20形については「ロートホルン形」と表記し、個別の車両については初出時以外は愛称で表記する。 == 登場の経緯 == 大井川鉄道では、元来中部電力専用鉄道であった路線を1959年8月より井川線として営業を行っていた〔。この路線は利用者数の季節波動が大きく〔、閑散期には客車1両程度でも十分であった〔が、繁忙期は客車を10両編成にしても満員になる状態であった〔。当時、井川線では小型8トン級のDB1形機関車と大型35トン級のDD100形機関車が運用されていたが、DB1形では客車2両の牽引が限界であり〔、逆にDD100形では年間輸送量に対しては過大であった〔。どちらの機関車も製造から20年以上は経過しており、旧式エンジンの保守が困難で〔、出力にも余裕がなく〔、連続上り勾配でオーバーヒートを起こすこともあった〔。 しかし、当時長島ダムの建設に伴い、井川線の施設を保有していた中部電力から「長島ダムの建設を機に井川線を廃止したい」という意向が示されており〔、これに対して当時親会社の名古屋鉄道から大井川鉄道に出向していた白井昭や地域住民が井川線の存続に向けて運動を展開している〔という状況で、井川線の存廃の方向性が決まっていなかったため、新しい機関車は製造されていなかった〔。その後1978年に、中部電力がダム建設によって水没する井川線の路線付け替えを決定した〔ことを受けて、新型機関車の使用を検討することになった〔。 この当時、日本の私鉄における内燃動力車(ディーゼル機関車・気動車)において、国鉄の使用していないエンジンの導入検討をした事業者はなかったと考えられている〔。しかし、白井は「300馬力以上のエンジンなら欧米製のほうが保守の上で有利である」と判断し〔、世界的に遅れていた日本製の鉄道車両向けエンジンを使わず〔、世界的に内燃動力車で広く使用されており〔、船舶用機関としても多数採用例のある〔アメリカの大手エンジンメーカーであるカミンズ製のエンジンを採用することによって、保守と出力余裕を持たせることにした〔。ただし、エンジンの部品がヤード・ポンド法によるサイズであるという懸念はあった〔が、静岡県内の漁船の多数がカミンズ製エンジンを使用しており、共同補修で解決できると判断、導入に踏み切った〔。 また、新型機関車では欧米の鉄道と同様に固有名を付与することとし〔、モデル名を「ロートホルン形」とした上で〔、車両ごとに異なる愛称を設定することにした〔。 こうして、設計検討に3年を費やし〔、新たな井川線の主力機関車として登場したのが、ロートホルン形である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大井川鉄道DD20形ディーゼル機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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