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『おとなになれなかった弟たちに…』(おとなになれなかったおとうとたちに)は、米倉斉加年の絵本。1983年偕成社より刊行。 == あらすじ == 福岡大空襲を舞台としており、作者(文中では1人称で「ぼく」)が国民学校(現在の小学校にあたる)4年生だったときに弟ヒロユキが生まれる。父は戦争に行き不在であった。戦争が激しくなり空襲を受け防空壕で毎晩暮らす生活の中で、日本中、もちろん作者の家も食料が不足し、母は自分が食べる分を作者や作者の妹に回していたが、満足に食べない為に母は母乳が出なくなった。乳児であるヒロユキは乳を飲むしかないにも関わらず、ときどきにしか配給されないヒロユキの為のミルクを、甘いものが欲しい作者は盗み飲みしてしまう。そんな作者に母は怒るでもなく、『ミルクはヒロユキのごはんだから、ヒロユキはそれしか食べられないのだから』と言う。さらに空襲がひどくなり母は疎開を決心する。母と作者、ヒロユキ3人で親戚を訪れるが親戚は顔を見るなり用件も聞かずに『うちに食べるものは無い』という。やがて、疎開先も見つかる。しかし疎開先でも食べるものと交換に持っていた着物を出さねばならず、やがて着物も無くなる。そしてヒロユキは栄養失調で死亡する。母はヒロユキが死んだ際にも涙を見せなかったが、ヒロユキを小さな棺に入れるとき、棺が小さすぎてヒロユキの亡骸が納まらなかった。母は(ヒロユキがほとんど乳を飲むことができなかったにも関わらず、少しは)「大きくなっていたんだね」と言い、そして、それまで決して涙を見せなかった母がはじめて泣いた。終戦の約半月前のことだった〔米倉『おとなになれなかった弟たちに…』〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「おとなになれなかった弟たちに…」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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