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統計力学において、分配関数(ぶんぱいかんすう、)または状態和(じょうたいわ、)は、ある系の物理量の統計集団的平均を計算する際に用いられる規格化定数を指す。単に分配関数と呼ぶときはカノニカル分布における分配関数を指し、ドイツ語で状態和を表す語Zustandssummeに由来する記号''Z''で表す〔W. グライナー(1999)〕 。一方、グランドカノニカル分布において同様の役割を担う関数を大分配関数(だいぶんぱいかんすう、)と呼び、あるいはで表す。 == 分配関数 == 系の取りうる全ての状態の集合を とし、系が状態 にあるときのエネルギーを とするとき、分配関数 は によって定義される。和の中の はボルツマン因子と呼ばれる。 カノニカルアンサンブルは熱浴と接触する閉鎖系を表現するアンサンブルである。パラメータ は熱浴を特徴づける量で、熱浴の温度と解釈される。熱力学温度 とは の関係にあり、逆温度と呼ばれる。 はボルツマン定数である。 分配関数に定数を乗じることはエネルギーの基準値をずらすことに等しい。分配関数の大きさそのものには意味がない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「分配関数」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Partition function (statistical mechanics) 」があります。 スポンサード リンク
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