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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 南 : [みなみ] 1. (n,vs) South 2. proceeding south
大南寔録(だいなんじつろく、)はベトナムの阮朝欽定の史書で、阮朝の前身である広南阮氏時代から啓定帝の時代までをカバーしている。全548巻。体例は紀伝体で寔録(本紀にあたる)と列伝(大南列傳)からなる。志や表などはない。寔録・列伝ともに嘉隆帝の即位前後で前編と正編とに分かれる。寔は日本漢字音ではしょくもしくはじきと読むが、じつろくと呼び習わされている。第6紀附編と第7紀以外は刊本である。 == 名称と呼称 == 本来なら中国の『明実録』や『清実録』に同じく、実録と命名されるはずであったが、實(実)が第2代皇帝明命帝の皇后胡氏の諱であったために使うことができず、同音同義の寔が採用された〔實は嘉隆帝からの賜名。原名は華でこちらも避諱とされた。 陳 1982 p.570-571。〕。寔と実は中国語ではで同音であり、ベトナム語でも、もともとはで同音だったのだが、避諱にともなって実はその音が避けられてと発音するようになった〔紹治元年(1841年)に出された「国諱諸尊字」にて「臨読避音」と規定されている。Gustave Hué ''Dictionnaire Annamite-Chinois-Français'' (1937)では實にの音を当てた上で、の代用訛音だとしている(陳 1982 p.572)。しかし、元の音を完全に消し去るには至らず、「事実 ()」など通常thậtが用いられる単語と「実現 ()」などを用いた単語が混在しており、しばしば互用される。〕。また、明命19年(1838年)3月に国号が越南から大南へと改められたため、現在の書名となった。 日本の学界では大南寔録の漢字表記と「だいなんじつろく」という読みが定着しているが〔竹田龍児は實の字を避けて特に寔を採用したのであるから、「だいなんしょくろく」と読む方がよいとしてる(竹田 1961)。〕、日本国外では「實録(実録)」と表記することも多い。''で同音であり、ベトナム語でも、もともとはで同音だったのだが、避諱にともなって実はその音が避けられてと発音するようになった〔紹治元年(1841年)に出された「国諱諸尊字」にて「臨読避音」と規定されている。Gustave Hué ''Dictionnaire Annamite-Chinois-Français'' (1937)では實にの音を当てた上で、の代用訛音だとしている(陳 1982 p.572)。しかし、元の音を完全に消し去るには至らず、「事実 ()」など通常thậtが用いられる単語と「実現 ()」などを用いた単語が混在しており、しばしば互用される。〕。また、明命19年(1838年)3月に国号が越南から大南へと改められたため、現在の書名となった。 日本の学界では大南寔録の漢字表記と「だいなんじつろく」という読みが定着しているが〔竹田龍児は實の字を避けて特に寔を採用したのであるから、「だいなんしょくろく」と読む方がよいとしてる(竹田 1961)。〕、日本国外では「實録(実録)」と表記することも多い。''で同音だったのだが、避諱にともなって実はその音が避けられてと発音するようになった〔紹治元年(1841年)に出された「国諱諸尊字」にて「臨読避音」と規定されている。Gustave Hué ''Dictionnaire Annamite-Chinois-Français'' (1937)では實にの音を当てた上で、の代用訛音だとしている(陳 1982 p.572)。しかし、元の音を完全に消し去るには至らず、「事実 ()」など通常thậtが用いられる単語と「実現 ()」などを用いた単語が混在しており、しばしば互用される。〕。また、明命19年(1838年)3月に国号が越南から大南へと改められたため、現在の書名となった。 日本の学界では大南寔録の漢字表記と「だいなんじつろく」という読みが定着しているが〔竹田龍児は實の字を避けて特に寔を採用したのであるから、「だいなんしょくろく」と読む方がよいとしてる(竹田 1961)。〕、日本国外では「實録(実録)」と表記することも多い。''と発音するようになった〔紹治元年(1841年)に出された「国諱諸尊字」にて「臨読避音」と規定されている。Gustave Hué ''Dictionnaire Annamite-Chinois-Français'' (1937)では實にの音を当てた上で、の代用訛音だとしている(陳 1982 p.572)。しかし、元の音を完全に消し去るには至らず、「事実 ()」など通常thậtが用いられる単語と「実現 ()」などを用いた単語が混在しており、しばしば互用される。〕。また、明命19年(1838年)3月に国号が越南から大南へと改められたため、現在の書名となった。 日本の学界では大南寔録の漢字表記と「だいなんじつろく」という読みが定着しているが〔竹田龍児は實の字を避けて特に寔を採用したのであるから、「だいなんしょくろく」と読む方がよいとしてる(竹田 1961)。〕、日本国外では「實録(実録)」と表記することも多い。''の音を当てた上で、の代用訛音だとしている(陳 1982 p.572)。しかし、元の音を完全に消し去るには至らず、「事実 ()」など通常thậtが用いられる単語と「実現 ()」などを用いた単語が混在しており、しばしば互用される。〕。また、明命19年(1838年)3月に国号が越南から大南へと改められたため、現在の書名となった。 日本の学界では大南寔録の漢字表記と「だいなんじつろく」という読みが定着しているが〔竹田龍児は實の字を避けて特に寔を採用したのであるから、「だいなんしょくろく」と読む方がよいとしてる(竹田 1961)。〕、日本国外では「實録(実録)」と表記することも多い。''の代用訛音だとしている(陳 1982 p.572)。しかし、元の音を完全に消し去るには至らず、「事実 ()」など通常thậtが用いられる単語と「実現 ()」などを用いた単語が混在しており、しばしば互用される。〕。また、明命19年(1838年)3月に国号が越南から大南へと改められたため、現在の書名となった。 日本の学界では大南寔録の漢字表記と「だいなんじつろく」という読みが定着しているが〔竹田龍児は實の字を避けて特に寔を採用したのであるから、「だいなんしょくろく」と読む方がよいとしてる(竹田 1961)。〕、日本国外では「實録(実録)」と表記することも多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大南寔録」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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