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大同類聚方(だいどうるいじゅほう)は、大同3年(808年)5月3日に成立した日本最古の医学書〔同書に先立って和気広世が『薬経太素』なる書を著したとする説も存在したが、今日では支持されていない。〕。薬品の処方など各地に伝わる医方が収録された。全100巻。 == 成立 == 漢方医学の流入に伴い日本固有の医方が廃絶の危機に瀕している事態を憂慮した桓武天皇の遺命によって〔後藤志朗「『勅撰真本大同類聚方』について」『日本医学雑誌』第43巻第1号、1997年、85頁、97頁。〕、平城天皇の治世に安倍真直・出雲広貞らにより『大同類聚方』は編纂された〔『日本後紀』大同3年5月3日条。〕。ただし後述する『勅撰真本大同類聚方』の上表文では、編者としてほかに若江家継・大伴乎智人・忌部恵美麻呂の名が記されている〔後藤 前掲論文 89頁。〕。大同3年5月3日(808年5月31日)に完成し、天皇に上奏された〔 『日本後紀』同日条。〕。同書の編纂にあたって諸国の豪族・旧家や神社に医方を献上させたと一般的には理解されているが、そのような通達が発せられた形跡を確認できないことなどから、典薬寮や内裏などが当時保有していた資料を基に編纂されたとする見解もある〔後藤 前掲論文 96頁。〕。同時に制定された「大同医式」によって、薬の処方は同書に基づくよう定められた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大同類聚方」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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