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「大地讃頌」(だいちさんしょう)は、1962年に大木惇夫の作詞で佐藤眞が作曲した「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ『土の歌』」の終曲である。この曲のみ独立して歌われる機会が多く、現在では中学校の合唱コンクールや卒業式などでも歌われている。1980年代はじめに出版された『新しい私たちの合唱曲集』(教育芸術社)においてすでに単独収録が行われており、その後もさまざまな出版社の楽譜に収められている。『大地賛頌』と書かれることもあるが誤りである。 作曲者自らの手による吹奏楽伴奏版、女声合唱とピアノ版、男声合唱とピアノ版(音楽之友社『新版 男子音楽』に載っている1989年版と、カワイ出版『リーダーシャッツ21 男声合唱版』発行にあたって再編曲された2005年版、カワイ出版『男声合唱のためのカンタータ「土の歌」』に載っている2009年版の3種類が存在し〔主な違いとして、2005年版・2009年版ではテノール1・2にハミングが加わること、また低音域での密集配置を抑制していることが挙げられる(たとえば、1989年版の7小節目では「F2, A2, C3」で構成される長三和音が登場するが、2005年版・2009年版ではその箇所が「C3, A3, C4」になっている)。さらに、2009年版ではテノール1が主旋律より高い対旋律を歌い、テノール2が主旋律を歌う箇所がある。〕、『リーダーシャッツ21 男声合唱版』には「今後男声合唱とピアノによる演奏では、この編曲版のみを使用していただきたい」という断り書きがある〔『リーダーシャッツ21 男声合唱版』には当初2005年版が載っていたが、のちの増刷で2009年版に差し替えられた。〕)。 Grandioso「堂々と」であるが途中からMaestosoの指示も出てくる。ピアノ伴奏もほぼすべて和音で進行していき、ある程度の音量も必要とするため、小さな手の人の伴奏としては難しい部類になる〔教育芸術社 「音楽教育」http://www.kyogei.co.jp/data_room/kaze/edu_int_001.html (2015年12月21日アクセス)〕。 == PE'Zの「大地讃頌」 == 日本のジャズバンドPE'Zは、「大地讃頌」のジャズ・アレンジ版を作り、東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)から2003年11月19日に同曲を表題曲とするシングルを、同年12月10日に同曲を収録したアルバム『極月-KIWAMARI ZUKI-』を発売した。これに対し、作編曲者の佐藤眞は、編曲権及び同一性保持権を侵害しているとしてCDの販売停止を求め、2004年2月18日に東京地方裁判所に仮処分命令を申し立てた〔。 PE'Zが佐藤の主張を認めたこともあり、東芝EMIは本件について最終的に訴訟の場で争うことを断念し、同曲が収録されたシングル「大地讃頌」とアルバム『極月-KIWAMARI ZUKI-』のCDを自主的に出荷停止にした〔。レンタルCDについても回収した。この措置により、裁判は和解した〔INFORMATION - PE'Z『大地讃頌』に関するお知らせ〕。 のちに同アルバムは、「大地讃頌」を「A Night in Tunisia 〜チュニジアの夜〜」(それまでのアルバムに未収録の楽曲)に差し替え、2004年に再発売された。 東芝EMIでも当時導入され始めていたコピーコントロールCDでの発売ではなく、CD EXTRA仕様での発売となっており、「ヴァーチャル Realive 2003 〜武士はおどらナイトそんそん〜」という映像が収録されている。出荷停止となっているが、他に収録されないままであるためこのCDでしか見ることができない。 PE'Z公式サイトのディスコグラフィーでは、このシングルについて触れられていない〔PE'Z Official HomePage - Single〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大地讃頌」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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