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対潜艦(たいせんかん;, )は、対潜戦を主とする戦闘艦の総称。また、ソビエト連邦海軍・ロシア海軍がそれらの艦に与えた艦種呼称。 == ソビエト連邦・ロシア == === 大型対潜艦 === ''大型対潜艦''(Большой противолодочный корабль: )は、外洋で攻勢的な対潜作戦を展開するための艦艇であり、艦固有の艦載機、および原子力潜水艦との協同が考慮されている。西側の巡洋艦・駆逐艦に相当するものである。 1950年代末、アメリカ海軍はジョージ・ワシントン級原子力潜水艦の配備を開始した。これは、実用弾道ミサイル潜水艦の嚆矢であり、ポラリス潜水艦発射弾道ミサイルによる核火力と、原子力潜水艦としての隠密性・行動性を備えていた。これは、ソビエト連邦政府に対して、重大な衝撃を与えた。当時のソビエト連邦海軍はほぼ純粋な沿岸海軍であり、これらの潜水艦を阻止しうる望みは薄かった。従って、ソビエト連邦は、近海からの奇襲的な核攻撃に対して非常に脆弱な状態に置かれていた。 1961年12月30日、ソ連共産党政治局およびソビエト連邦閣僚評議会は、第1180号-510議決により、これらへの対処を決定した。この決定により、50年代を通じてソ連海軍で採択されてきた、対水上・対地火力投射というドクトリンを廃し、かわって、対潜水艦戦を重視することとされた。これによって1966年5月19日創設された艦種が大型対潜艦である〔〕。規模においてさらに1等と2等に区分される。 *1等大型対潜艦 * 1125型大型対潜艦(計画のみ) * 1134型(クレスタI型巡洋艦) 大型対潜艦制定以前は防空・対潜艦であった。1977年以降はミサイル巡洋艦とされた。 * 1134A型(クレスタII型巡洋艦) * 1134B型(カーラ型巡洋艦) * 1155型(ウダロイ級駆逐艦) *2等大型対潜艦 * 56EM型、56M型(キルディン型駆逐艦) 大型ミサイル艦に類別されていたが、大型対潜艦に変更された。後に56-U号計画によって改修された艦は再度大型ミサイル艦に変更されている。 * 57A型() 当初は大型ミサイル艦に類別されていたが、1960年代末から1970年代にかけて各艦の改修とともに大型対潜艦に変更された。 * 61型(カシン型駆逐艦) 当初は''対空・対潜警備艦''(Сторожевой корабль противовоздушной и противолодочной обороны)に類別されていたが、大型対潜艦制定とともに変更された。在籍していた艦は1992年より再度警備艦に変更されている。 * 1135型、1135-M型(クリヴァク型フリゲート) 1977年以降は警備艦とされた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「対潜艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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