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大峯山寺(おおみねさんじ)は、奈良県吉野郡天川村にある修験道の寺院である。大峯山山上ヶ岳の山頂に建つ。平安時代初期から現在に至るまで女人禁制で、毎年5月3日に戸開式(とあけしき)、9月26日に戸閉式(とじめしき)が行われる。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されている。役行者霊蹟札所。 == 歴史 == 大峯山寺は、役小角(神変大菩薩)を伝承的な開祖とする修験道の寺院で、大峯山系(大峰山脈)の中ほどに位置する山上ヶ岳(1719.2m)の山頂近くに本堂があり、蔵王権現像を祀っている。吉野山にある金峯山寺本堂(蔵王堂)を「山下(さんげ)の蔵王堂」と言うのに対し、大峯山寺本堂は「山上の蔵王堂」と呼ばれている。山上と山下の蔵王堂は20数キロメートル離れており、現在では別個の寺院になっているが、両者は元来「金峯山寺」という一つの修験寺院の一部であり、現在のように吉野山の金峯山寺と山上ヶ岳の大峯山寺とに分かれるのは近代以降のことである。 「金峯山」および「大峯山」とは単独の峰を指す呼称ではなく、信仰および修行の場としての山々の総称である。「金峯山」とは、吉野山から山上ヶ岳に至る山岳聖地全体を指し、そこに点在する寺院群の総体が「金峯山寺」であった。一方、「大峯山」とは、大普賢岳、弥山(みせん)、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳などを含む大峯山系の山々の総称である。吉野山から大峯山系を経て熊野の熊野本宮大社に至る約80キロメートルの道を「大峯奥駈道」と言い、修験者の修行の道となっている。 大峯山寺本堂の草創については定かでない。伝承によれば、7世紀末に修験道の祖である役小角が、金峯山で感得した蔵王権現を刻んで本尊とし、蔵王堂を建てたとされる。その後、天平年間に行基が大改築を行い、参詣困難な山頂の蔵王堂に代わって山下にも蔵王堂(吉野・金峯山寺)を建てたとする伝承もある。平安時代初期には一時衰退した時期もあったが、9世紀末に真言宗の僧・聖宝(理源大師)によって再興され、10世紀以降、皇族・貴族の参詣が相次いだ。戦国時代には一向宗と争って山上の本堂などを焼失するが、江戸時代になって再建された。(吉野・大峯の歴史については、「金峯山寺」の項も参照) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大峯山寺」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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