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警備隊区(けいびたいく)は、大日本帝国陸軍の陸軍管区の一つ。主な離島防衛のため配置された対馬、小笠原、佐渡、隠岐、大島、五島、沖縄の警備隊管轄地(予定地)に設置された。区域内の徴兵・召集に関する事務、区域内に所在する予備・後備将校及び相当官の異動等届出〔1894年10月19日公布の警備隊区司令部条例改正(明治27年勅令第179号)により、対象となる「予備後備将校同相当官」が「在郷陸軍軍人」に変更された。〕などを所掌した。各警備隊区の名称は地名を冠した名称で、対馬のみ警備隊区司令部を有した。 == 沿革 == 1886年(明治19年)12月1日、「警備隊条例」が公布され、まず対馬警備隊が設置され、順次、小笠原、佐渡、隠岐、大島、沖縄に警備隊を設けることとなった〔『陸軍軍戦備』22頁。〕。1888年(明治21年)5月14日に公布された「陸軍管区表」(明治21年勅令第32号)により、各警備隊所在地(予定地、五島を含む)に警備隊区が設置された。しかし、対馬警備隊以外の警備隊は沖縄を除いて設置されず、警備隊未設置の警備隊区の業務は関係大隊区が担った(「陸軍管区表」備考)。 1889年(明治22年)12月30日に公布された 「警備隊区司令部条例」(明治22年勅令第142号)により対馬警備隊区司令部が設置され、対馬警備隊区司令官は警備隊司令官が兼務した。 1896年(明治29年)4月1日、「警備隊司令部条例」(明治29年3月26日勅令第55号)により対馬警備隊区司令部が廃止され、その業務を対馬警備隊司令部が引継いだ。 1898年(明治31年)4月1日、沖縄警備隊司令部は「沖縄警備隊司令部条例」(明治31年3月8日勅令第36号)により設置され、警備隊区の業務を担った。 1903年(明治36年)5月1日、対馬警備隊司令部は「対馬警備隊司令部条例」(明治36年4月15日勅令第80号)により設置となり、引き続き警備隊区の業務を担った。 1907年(明治40年)10月1日、陸軍管区表が改正(明治40年9月17日軍令陸第3号)され、小笠原島、佐渡、隠岐、大島、五島の各警備隊区が廃止された。 1918年(大正7年)6月1日、沖縄警備隊が廃止(大正7年5月29日軍令陸第15号)され、同日、沖縄連隊区が陸軍管区表の改正(大正7年5月29日軍令陸第16号)により設置された。 1920年(大正9年)8月9日、対馬警備隊が廃止(大正9年8月7日軍令陸第8号)となり、同年8月10日に陸軍管区表から警備隊区の欄も除かれ(大正9年8月7日軍令陸第10号)、警備隊区は廃止された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「警備隊区」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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