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大板山たたら製鉄遺跡(おおいたやまたたらせいてついせき、英語:Ohitayama-tatara Iron Works〔九州・山口の近代化産業遺産群 世界遺産登録推進協議会ウェブサイトの英語表記 〕)は、山口県萩市にある江戸時代の製鉄所跡である。国の史跡、世界遺産構成資産。 == 概要 == 大板山たたら製鉄遺跡は、江戸時代中期から幕末にかけて断続的に操業していた製鉄所跡。大井川の支流である山の口川の上流部に位置しており、砂鉄を原料に、木炭を燃焼させて鉄を生産する日本古来の方法(たたら吹き)で製鉄していた。 本遺跡は山口県内最大級の規模を誇り、長州藩(萩藩)に展開した石見系たたら遺跡の典型的事例として、多くの遺構が良好に残っている貴重な遺跡とされる〔萩市の資産 大板山たたら製鉄遺跡 - 萩市〕。さらに、ここで生産された鉄は西洋式軍艦建造に用いられており、日本独自の製鉄技術が西洋式造船に役立てられた近代化の事例としてユニークである〔大板山たたら製鉄遺跡 - 九州・山口の近代化産業遺産群 世界遺産登録推進協議会ウェブサイト〕。 1981年(昭和56年)に山口県教育委員会が行った採鉱冶金関係生産遺跡分布調査により遺跡の状況が明らかとなるが、1984年(昭和59年)に完成した山の口ダムにより遺跡域の南半分はダム湖底に水没〔現地の各種説明板・説明パネルより〕。ただし、北半分にあった高殿などの製鉄遺跡主要部分はそのまま残され、1988年(昭和63年)に山口県指定史跡となる。1990年 - 1996年(平成2年 - 8年)にかけて発掘調査及び保存整備事業が行われた。2012年(平成24年)9月に国の史跡に指定された。また、2009年にユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストへ掲載された九州・山口の近代化産業遺産群の構成資産に含まれ、2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として正式登録された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大板山たたら製鉄遺跡」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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