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『大殺陣』(だいさつじん)は、1964年の日本映画。 実録タッチの作風による「集団抗争時代劇」というジャンルを確立した1963年の映画『十三人の刺客』の脚本家・池上金男と監督・工藤栄一による時代劇である。 4代将軍・家綱の弟である甲府宰相・綱重の謎の死にヒントを得たオリジナルストーリーである。 題名は当時、東映京都撮影所所長だった岡田茂によるもの〔春日太一『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』文藝春秋、2013年、191頁〕。 ==ストーリー== 延宝6年(1678年)、4代将軍・家綱の治世。大老・酒井忠清は家綱の弟である甲府宰相・綱重を後継として擁立し、天下を我が物にしようと企む。しかし、それを阻もうと軍学者・山鹿素行は一党を組織し、綱重の暗殺を計画する。 妻・加代と幸せに暮らしていた書院番・神保平四郎は友人・中島外記をかくまったことから謀反を企む一味と見なされ捕縛される。 何とか逃げ出した平四郎は偶然出会った旗本・浅利又之進の屋敷にかくまわれる。 加代の安否を確認しようと出かけた平四郎に山鹿素行の姪・みやが近づく。 加代が斬り殺されたことを知り、復讐しようとする平四郎をみやは必死に止める。 そして、下っ端の役人を斬ったところで何も変わらない、巨悪を倒さなくてはならないと諭し、仲間の星野友之丞の家に平四郎を連れて行く。 星野と話をするうちに、平四郎も仲間に加わることを決める。 山鹿素行が仲間を集め、暗殺計画を伝える。 刺客は平四郎の他に星野、日下仙之助、別所隼人、渡海八兵衛、助七のみである。 倒すべき相手は酒井だが、警護の厚い酒井を討つのではなく、酒井の計略の要となる綱重を暗殺する方が効果的であり、 酒井も自分ではなく綱重が狙われているとは思っていないため、その隙を狙うというのが素行の計画であった。 決行当日、平四郎らは綱重の一行を計画通りに吉原の門内におびき寄せることに成功する。しかし肝心のところで臆した渡海の裏切りにより計画は失敗。 平四郎ら刺客たちは綱重を討つことが出来ないまま死ぬ。 九死に一生を得た綱重を、素行らの計画に気付いた酒井と腹心の部下である大目付・北条氏長が見舞いに訪れる。 笑いながらその場を立ち去ろうとする一行の姿と、無惨に殺された平四郎の姿を見た浅利は怒りに震え、衝動的に綱重に斬り掛かる。 突然のことに慌てふためく一行を相手に、浅利は綱重と氏長を討ち果たすが、多勢に無勢、あえなく斬り殺される。 その様子を素行は複雑な思いで遠巻きに見つめていた。 一方、自らの計略の要である綱重を失った酒井は狂ったように綱重は死んでいないと叫び続ける。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大殺陣」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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