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大沈没(だいちんぼつ Le Petit Baigneur)は、1968年のコメディ映画。イタリア・フランス共同制作。ロベール・デリー監督(および準主役出演)、ルイ・ド・フュネス主演。 原題を直訳すると「小さな水浴び人」となるが、これは作中に登場するボートの固有名詞を指しており、また川を舞台にして何度も水没する主演のルイ・ド・フュネスの小柄な外観にもかけてある。 == あらすじ == フルショーム社で造船されたアンクレヴァブル(不沈没)号に祝別と進水式が行われるが、シャンパンを当てると船の外壁が壊れてしまい、船は進水せず式は台無しとなる。怒った社長のルイ=フィリップ・フルショームは、ちょうど現れた造船技師のアンドレ・カスタニエをその場で解雇してしまうが、実はカスタニエはその前日に自ら開発した革新的な小型ボートのプチ・ベニュール(小さな水浴び人)号でイタリアのボートレースに優勝したところで、イタリアの船商人マルチェッロ・カッチャペロッティがプチ・ベニュール型ボート500台を注文しにフルショームを訪ねてきた。慌てたフルショームは妻を連れてカスタニエの故郷の農村へと向かい、彼を呼び戻そうとする。 しかしカスタニエは大家族で、兄妹は教会の主任司祭アンリ、灯台守ジャン=バティスト、妹の夫で義理の兄の信号ラッパ吹きシピオンなど変人揃いだった。村の教会を訪ねてアンリ司祭に多額の小切手を寄付したフルショームだが、そこでカッチャペロッティがカスタニエのもう一人の兄と契約しようとしていることを知る。慌てて妻と二人で灯台の高い階段を登るがジャン=バティストはおらず、下の小屋で呑気にアンリと食事しているのだった。もう一人の兄というのが別にいることを知り、フルショームはカスタニエに会うべく、村はずれの彼の実家の農場へと向かう。ここからはルイ・ド・フュネスお得意のスラップスティックのギャグがノンストップで畳み掛けることとなる。カヤックで溺れかけたり、農場のトラクターであたりのものをめちゃくちゃに壊した挙句、足を怪我して動けないシピオンを乗せたボートをめいめいが足こぎボートやハウスボートで追いかけ、カーチェイスならぬボートチェイスが繰り広げられる。 最終的にフルショームとシピオンは溺れてしまい、引き上げられたシピオンは軽症だったがフルショームは重症であった。アンリ司祭が終油の秘蹟を行い、皆が臨終を覚悟しベッドを囲んで泣く中、(実は詐病の)フルショームはカスタニエの同情を誘って契約書にサインさせてしまう。同時にカッチャペロッティがシピオンを探し当ててようやく商談を持ちかけるが、時すでに遅しだった。その後退院したフルショームは、カスタニエやカッチャペロッティと揃い踏みし改めてアンクレヴァブル号の進水式を執り行う。アンリ神父の祝別ののち、今度はシャンパンも予定通りに割れて無事に進水したが、船はそのまま沈没してしまい、またもや式が台無しとなるのであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大沈没」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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