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大湯鉄道 : ミニ英和和英辞書
大湯鉄道[だいとうてつどう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ゆ]
 【名詞】 1. hot water 
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
鉄道 : [てつどう]
 【名詞】 1. railroad 

大湯鉄道 : ウィキペディア日本語版
大湯鉄道[だいとうてつどう]
大湯鉄道(だいとうてつどう)は、九州旅客鉄道(JR九州)久大本線の一部である大分市駅 - 小野屋駅間を開業させた鉄道会社である。開業後7年で買収された。
== 歴史 ==
大分市と湯平温泉のある湯平村(現・由布市)間を鉄道で繋ぐ計画〔〔免許は湯平までであったが更にその先の由布院温泉も構想にあった。『九州諸会社実勢. 第2次(大正6年刊)』 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕により1913年(大正2年)に設立された大湯鉄道株式会社〔により、1915年(大正4年)10月30日に大分市駅(豊州線:現・日豊本線の大分駅の東隣)から小野屋駅(現・由布市)までの間(全長21.9km)で開業した〔〔一日6往復所要時間は1時間30分から38分『汽車汽船旅行案内』大正10年8月号(復刻『明治大正時刻表』新人物往来社、1998年)〕。しかし第1次世界大戦による資材の高騰と資金不足により湯平延長の目処がたたなかった。一方「久留米より日田を経て大分に至る鉄道」が1919年(大正8年)3月25日「法律第20号」〔「法律第20号」『官報』1919年3月25日 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕をもって鉄道敷設法〔「法律第4号」『官報』1892年6月21日 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕第2条の予定線に加わり、あわせて第7条の第一期鉄道となり建設予算がつくことになった。そして1920年(大正9年)12月16日に小野屋 - 天ヶ瀬間の工事が着手された〔『九州の鉄道100年』吉井書店、1989年、182-184頁〕。この計画線上にある大湯鉄道は買収の対象となり1922年(大正11年)第45帝国議会において審議となった。その委員会では元田肇鉄道大臣、石丸重美鉄道次官、木下謙次郎参事官らが大分出身であることから問題視されたものの国有鉄道の建設工事に伴って買収するものは当然として〔『私鉄物語』300-301頁〕可決され〔七十六、大湯鉄道及び魚沼鉄道買収の為公債発行に関する法律案『大阪朝日新聞』1922年3月27日 (神戸大学附属図書館 新聞記事文庫)〕、同年12月に鉄道省に買収され以後は国鉄大湯線〔として1923年(大正12年)には湯平駅まで鉄道が延ばされた。1925年(大正14年)には南由布・北由布駅(現・由布院駅)まで、さらに1929年(昭和4年)に豊後森駅(玖珠郡玖珠町)まで延長された。1934年(昭和9年)、日田から天ヶ瀬(日田市)間の開通により大分から久留米まで接続し国鉄久大線に編入された。
なお営業成績であるが輸送量は年を追って増加し、併せて政府補助金もあることから大正5年度より5分の配当を続けていた。このため買収価額も569,302円と開業線建設費494,696円の1.2倍にあたり投資額以上となった〔1918年に買収線の対象となっていたのだが開業間もなく業績が悪く買収価額が低かったので買収延期の請願を木下謙次郎に依頼した経緯がある。業績は上がり買収価額もよくなったのだが地方鉄道法により公債で支払われることになったので実際に手にした金額は1918年当時より減少してしまったという。『私鉄物語』301頁〕。
また取締役に東武鉄道の根津嘉一郎 (初代)の名前が見られる。開業にあたって調達した車両のほとんどが東武鉄道の中古車であるが、役員、大株主とも地元のメンバーで固められ根津の関係者が見られず、投資としても微少でありどのような経緯から根津が関与するようになったかはっきりしない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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