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大相撲力士大麻問題(おおずもうりきしたいまもんだい)は2008年に起きた大相撲力士の大麻所持事件。 日本相撲協会の理事長が交代するに至った。 == 若ノ鵬の大麻所持事件 == 2008年8月18日、大相撲間垣部屋の当時前頭筆頭の幕内力士若ノ鵬寿則が、6月24日に東京都墨田区錦糸町の路上で落とした財布の中にあったロシア製のたばこに、大麻成分を含んだ植物片0.368グラムが入っていたとして、警視庁組織犯罪対策第五課は若ノ鵬を大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕した事が発覚〔ロシア人幕内力士、大麻所持で逮捕 産経新聞、2008年8月18日、2008年9月8日閲覧〕〔若ノ鵬を大麻で逮捕…角界また不祥事 デイリースポーツ、2008年8月19日、2008年9月8日閲覧〕。若ノ鵬は取調べで容疑を認め、その後の家宅捜索の結果で、間垣部屋や若ノ鵬の自宅から吸引用パイプなどが発見された。 当時の日本相撲協会理事長だった北の湖敏満は、逮捕当日に緊急で記者会見を開き謝罪文を読み上げた。若ノ鵬は犯行当時未成年であったが、一部のメディアでは実名で報道していた。そして、8月21日の緊急理事会で、若ノ鵬を解雇した。現役力士に対して解雇の処分が下されるのは初めてであった。若ノ鵬の師匠の間垣親方は理事職を辞任した〔 若ノ鵬解雇 素早い対応に「容疑を認めているから」と北の湖理事長 産経新聞、2008年8月21日、2008年9月8日閲覧〕。 その後、大麻取締法の起訴の基準となる所持量に達していないこと、容疑者が初犯で容疑を認めていること、社会的な制裁を受けていることを考慮し、東京地方検察庁は若ノ鵬を処分保留のまま釈放し〔【角界大麻汚染】元若ノ鵬を釈放 起訴猶予の公算 産経新聞、2008年9月8日、2008年9月8日閲覧〕、9月12日には起訴猶予処分とした〔元若ノ鵬、起訴猶予に 大麻少量で初犯を重視 日本経済新聞、2008年9月12日、2008年9月20日閲覧〕。 2008年9月場所の番付には東前頭8枚目に掲載される予定だったが、番付から削除され、若ノ鵬の名前が入る部分は空欄となった。 若ノ鵬は2008年9月11日、相撲協会を相手に解雇処分は無効として力士としての地位確認を求める訴訟の提起と仮処分の申請を東京地方裁判所に行った。訴訟については同年10月27日に第1回の口頭弁論が開かれ、相撲協会側は全面的に争う姿勢を示した。一方、仮処分の申請については同年10月30日に東京地裁が却下、若ノ鵬側はこれを不服として東京高等裁判所に即時抗告を行ったが、12月9日にこれも却下された。これを受けて若ノ鵬は2009年2月に訴訟を取り下げ、ロシアへ帰国した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大相撲力士大麻問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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