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diverticulosis of colon =========================== ・ 大腸 : [だいちょう] 【名詞】 1. colon ・ 腸 : [ちょう, わた] 【名詞】 1. guts 2. bowels 3. intestines ・ 憩 : [いこい] 【名詞】 1. rest ・ 室 : [しつ, むろ] 【名詞】1. greenhouse 2. icehouse 3. cellar, cell ・ 症 : [しょう] 1. (adj-na,n-suf) illness
大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)は、大腸の腸管内壁の一部が腸管内圧の上昇などの要因により袋状に腸壁外に突出した大腸憩室が多発している状態をいう〔日本消化器病学会 〕〔石川英明ほか 大腸憩室症の検討 日本消化器外科学会雑誌 (1988) 第21巻第4号〕。 == 概要 == 憩室壁が腸壁そのものである全層が飛び出す真性憩室と、筋層を欠き腸壁の筋層の隙間から腸粘膜だけが飛び出す、仮性憩室に分類されるが、大腸憩室のほとんどは仮性憩室で、比較的高齢者に多い病気である。以前は、欧米人では左側の大腸(S状結腸)に多く見られるのに対し、日本人では右側結腸に多いとするのが定説であったが、食習慣や生活様式の欧米化などの要因で、日本人にも左側大腸の症例が増加している。大腸検査を行うと10%くらいの頻度で見つかる比較的ありふれた病気である。大腸憩室があるだけでは治療の必要はないが、合併症である憩室炎に移行した場合は治療が必要である。また、何度も憩室炎を繰り返すことで、大腸が狭窄し癒着を生じるなどして、便やガスの通過に支障をきたしたり、腹部膨満感や便秘が続くなどし、大腸内視鏡検査の器具挿入すら困難になる場合がある。 == 症状 == 一般に憩室があるだけでは無症状であるが、時に下痢、軟便、便秘、腹部膨満感、腹痛など過敏性腸症候群にも似たさまざまな腸運動異常による症状が出ることがある。また憩室に炎症を起こした状態は憩室炎であり、治療を要する。憩室出血や憩室炎といった合併症の出現頻度は10-20%である。憩室炎は、憩室内に便がたまることで引き起こされるが、多くは強い腹痛、発熱、下血といった症状を伴う。放置し進行すると憩室出血〔大腸憩室出血の治療戦略 日本腹部救急医学会雑誌 Vol.34 (2014) No.7 p.1295-1301〕、穿孔、穿孔性腹膜炎、腸閉塞、周囲臓器との瘻孔形成などより重症な状態に移行するころがあるために、観察が必要である。盲腸付近の右側大腸の憩室炎は急性虫垂炎と症状が酷似しており、鑑別が困難な場合がある〔〔〔DIET guide 大腸憩室炎の原因と症状 おおたわ史絵先生解説〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大腸憩室症」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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