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大藤 剛宏(おおとう たかひろ、1967年 - )は、日本の外科医である。岡山大学医学部呼吸器外科(医学博士)。専門は肺移植。岡山大学臓器移植医療センター教授。 == 概略 == 広島県竹原市生まれ。広島加計学園英数学館高等学校、岡山大学医学部医学科を卒業。肺移植が盛んな岡山大学医学部第2外科(現「岡山大学大学院医歯薬学総合研究科呼吸器・乳腺内分泌外科学」。伊達洋至が執刀した国内1例目の生体肺移植で知られる)入局。香川県立中央病院・岡山大学病院での研修を終えて、2002年からオーストラリア・メルボルンにあるモナシュ大学アルフレッド病院心肺移植センターで5年間Senior Transplant Fellowとして研鑽をつむ。2年間は胸部心臓外科でDonald Esmore教授のもと,心臓外科・肺移植の研修を受け、その後の3年間は肺移植内科でGregory Snell教授のもと免疫抑制療法をはじめ初診からドナー評価、そして周術期・遠隔期管理について研修を受ける。また豪州初となる心臓死肺移植プログラムに参加し、2006年には同国初となる心臓死肺移植の一側肺執刀医となる。2007年、日本に帰国し、岡山大学において数多くの肺移植・肺癌手術に従事している。 諸外国では当たり前に受けられる肺移植だが、臓器提供の少ない日本では助かるはずの命が助かっていない現状に直面し、様々なアイデアをもって新しい移植手術に挑戦し続けている〔毎日新聞 ひと:大藤剛宏さん 世界初の生体中葉肺移植手術に成功 〕。最近では2013年国内最年少患者(3歳)へ肺の中で最も小さな中葉と使った生体中葉移植を世界ではじめて成功させ、それまで国内では肺移植を受けることができないと思われていた小さな小児患者にとって生きる希望の光となった。また、従来の方法では移植には適さないと判断された脳死ドナー肺を、体外臓器リカバリーシステムを応用し移植に適した状態まで回復させて移植することにアジアで初めて成功し、脳死左右反転移殖にも国内で初めて成功した。その後も国内最年少となる2歳児に対し生体肺(下葉)を分割し両肺として移植する生体肺区域移植に世界で初めて成功した。また、脳死と生体肺移植を同時に組み合わせたハイブリッド肺移植にも世界で初めて成功し、片肺しか斡旋されない年齢の患者にも両肺移植ができる選択肢を示した。この術式は医学的に使用を断念されるようなダメージをうけた脳死肺を安全に移植し得る方法としても高く評価されており、臓器提供の少ない日本において無駄になる臓器を減らし、それにより新たな命を救うことに貢献している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大藤剛宏」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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