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大連都市交通(だいれんとしこうつう)は、関東州大連市(現在の中華人民共和国遼寧省大連市)を中心に、軌道事業とバス事業を行っていた企業。かつては関東州および南満州鉄道附属地の電力事業も行っていた。 南満州鉄道が全額出資して分社化した純粋子会社であるため、同社と最後まで密接な関係にあり、事実上関東州における同社の軌道部門・バス部門のような存在であった。 当社が大連市内で運営していた軌道線は、現在の大連公交客運集団(大連市電)の前身である。 == 歴史 == === 南満州鉄道運輸部運輸課電気係→電気作業所時代 === 当社は元は独立した企業ではなく、南満州鉄道の一部署であった。南満州鉄道は鉄道事業だけなく、1906年8月1日付の秘鉄第14号政府命令書に基づき、関東州および満州の鉄道附属地において多種多様な事業を行うとともに、都市計画を担当しインフラストラクチャーの整備も進めていた。 そのうち、電力事業を担当していた「運輸部運輸課電気係」が当社の起源である。これは日露戦争終戦後、旅順海軍工作部によって管掌され、軍用・役所用に使用されていた発電所の移管を受けるにあたり、1907年4月に受け皿として作られた部署であった。当初は名称が示すように鉄道部門傘下の部署であったが、大連市にある浜町発電所の拡張工事を行うに当たり、1908年12月からは「電気作業所」の名で電力部門として独立した。 電気作業所は大連市中心部の北東に当たる長門町、大連駅第二貨物ホーム前に本部を持ち、奉天(現在の瀋陽)・長春・安東(現在の丹東)に支社、連山関に出張所を持っていた。本部には浜町発電所・天ノ川発電所の2発電所、支社・出張所には各1ヶ所の発電所が設けられ、独占的にこれらの街における発電・配電事業を行っていた。 さらに浜町発電所の拡張計画と一緒に、大連市内への路面電車敷設計画が持ち上がり、副業として軌道事業も行うことになった。これに際して電気作業所では「大連電鉄営業所」を設置し、その営業と建設・維持に当たらせた。これらの軌道線は、1909年9月25日に大桟橋(のちの大連埠頭)-山県通-監部通-日本橋-常盤橋-電気遊園前間を開業させたのを初めとして、その後中心部全域および郊外へと路線を延ばし続け、大連市内に縦横無尽の路線網を築くことになった。なお路線の開通と一緒に、それまで電気の通っていなかった地域への配電事業も開始するなど、本業とからめた路線展開も行われた。 また市街地の西にあった丘・伏見台を開発して「大連電気遊園地」という遊園地を開業させてもいる。自社の電気をふんだんに用いたメリーゴーラウンドなどの遊具やイルミネーションを設置し、市民の娯楽の場として親しまれた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大連都市交通」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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